角川春樹事務所『美人百花』2011年12月号、「カルチャーコンシェルジュ」インタビュー・ノーカット版の掲載です。(聞き取れないところは?になっています)
芳麗 人生の法則であったりとか、スマートノートとか、もちろんレコーディングダイエットもそうなんですけど、私自身もそうですが、女性のものの考え方とかって論理的じゃなかったりとか、自分をあまり分からずに悩みをジャグリングするような・・・まさに書いてらしたようにするようなところがあるので。
岡田 はい、ジャグリングですよね。
芳麗 そういう悩みを解決すべき書みたいなものは、もちろんこういう仕事もしてるし好きだから読んではいたんです。でも、この中で言うと私は圧倒的に理想型だったんです。やっぱりうまく使いきれないというか、もっとモヤモヤが大きすぎて。構成したりするときは使うけど、自分の人生にはうまく使えない。でも、岡田さんの本を読んでるとすごい・・・まあ、うまくできるかどうかは別として、すごく腑に落ちるところがあって。
岡田 ありがとうございます。
芳麗 やっぱりあらためて読みながら、自分の欲望であるとか生きていて楽しいことをよく知ることって大事なんだなっていうふうに思ったり。それともう1つ、論理力を身に付けて、岡田さんも持ってらっしゃるメソッドなんかを使いながらやれたらいいなと思う感じで話を進めていきたいんですけれども。まず、岡田さんの言葉で・・・
岡田 僕の言葉でですかね。
芳麗 はい。岡田さんの言葉で、自分を知ることというか、欲望を知ることが大事だというふうに思われたというのは、昔からだとは思うんですけれども。
岡田 ちょっととっかかりが。さっき言ったところから始めたいんですけども。基本的に僕、論理的になるということはおっさんになるということだと思ってるので。
芳麗 なるほど。
岡田 女の人は考えが複雑すぎるんです。「これもある。でも、あれもある」って、物を考える時に関連性込みで引っ張ってくる。1つ手繰ったらそれにいろいろ糸が付いていて、その糸の先にいっぱい重たいものが付いてるんです。網引っ張るみたいにして、そうしたらそこにいっぱいものがあるから、引っ張り上げられないんですよね。男が論理的にというか、理屈っぽくものを考える時って、大体単純化するんです。だから、脳の仕掛けとして女の人は複雑なことを複雑なまま考えることができる。男はあえて単純にすることができるから、バカになる能力と論理的になる能力はほとんど同じなんです。女の人がたぶん間違えちゃうのは、賢くなることと論理的になることを同じだと思ってるから。
芳麗 同じだと思ってます。
岡田 違います。論理的になるのはバカになるということです。物事を単純化するというのは、子どもみたいに見るということですから。そうすると、本質が見えることもあるんですけども、大事なディティール取りこぼすんです。男は取りこぼしてもいいと思ってるんです。というより、はなから見えてない。なので単純化できる。そうすると論理でわりと面白いものが構成できるんです。抽象論になっちゃうんですけど。だから、男に相談すると、相談中に「だからこうすればいいんだよ」みたいなことを言われるじゃないですか。あれは彼らが物事を単純化して捉えて、「だったらこういうふうにする」。でも女の人は、もっと理屈になる以前のこの感覚みたいなものが分かってほしいって話すんですけども、そこは分かる能力がないんです、僕らには。ない。
芳麗 なるほど。
岡田 僕らは言葉をしゃべる犬ですから。
芳麗 (笑)なるほど。
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