2月19日(日) ニコ生 岡田斗司夫ゼミ のハイライトです。
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アニメスタジオ「スタジオジブリ」が発行している定期購読誌『熱風』の最新解説・後編です。
そして、そこら辺からだんだんと「アニメファンがアニメしか見なくなった」っていうことが起こり始めた。
“セグメント分け”というのかな? みんなが自分のカテゴリーを決めちゃって、そこだけしか見なくなるという現象が、アニメージュの創刊で加速した。
氷川さんはこの中で、冗談めかして、「だからこれは鈴木敏夫さんのせいでもあるんだよね」って語ってるんですけども(笑)。
こういうセグメント分け以前の状況を、氷川さんは“雑食文化”というふうに呼んでいます。つまり、漫画も読むし、テレビも見るし、アニメも見るし、特撮も見る。
そういう「なんでもかんでも見てやろう!」という気持ちでないと、当時の子供文化っていうのは楽しめなかったんですね。
ところが、そういう雑食文化であったところから、専門職文化に変わってきた。アニメファンだったらアニメばっかり見るようになってきた。
そして、それに応えられるように、アニメの本数もどんどん増えてきた。週に10作品とか20作品しかない時代から、週に50作品60作品が放送されるようになってくると
「アニメしか見ないで楽しむ」ということも可能になる。
さらにこの流れはYouTubeなんかの動画サイトで加速するんですね。
さらに、今の時代では子供の成長に合わせて見せるアニメはもうほぼ決まってしまっている。
「幼児の頃は『アンパンマン』を見せておいて、子供が大きくなってきたら『クレヨンしんちゃん』とか『コナン』を見せて、小学校の高学年くらいになってきたら『ジブリ』を見せておけばいい」というように、もう今、アニメの中だけでも、子供の成長に合わせて、見せるコースがほぼ決まってきている。
これも雑食文化を完全に終わらせてしまった原因の一つだって、この『熱風』の中で、氷川さんがインタビューに答えています。
こういった雑食文化の衰退というのが、僕が面白いと思った話の一つ目です。
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