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2017年01月29日

キンコン西野またもや炎上!お金の奴隷解放宣言の斬り方(1)

1月22日(日) ニコ生 岡田斗司夫ゼミ のハイライトです。
岡田斗司夫の最新生放送はこちら⇒http://ch.nicovideo.jp/ex


今回は「キンコン西野またもや炎上」の件について、視聴者から寄せられた質問にお答えします。


視聴者からの質問
「キングコングの西野さんが炎上しているそうです。

その炎の中には「無料にするのはかまわないが「お金の奴隷解放宣言」という文言は、作り手や消費者をコケにしているようで気に入らない」という意見がありました。

この文言が出てきたのは、どう考えても岡田さんの影響ですよね。
今回の件についての岡田さんの見解を、ぜひ聞きたいです。」
 
同様のお便りが殺到しております。
もうひとつ紹介します。
「以前より岡田さんが語っていた、一部の優秀なクリエイターのみが稼ぐことができて、それ以外は全て無償化。
中間が存在しないような世の中が現実のものとなってきた」
のだと思います。

炎上騒ぎの渦中には、その中間層の人たちも多くいるのだと思いますが、その人達は今後どのように生きていくべきなのでしょうか」

僕は「一部の優秀なクリエイターのみが稼ぐことができて」という表現をしてないと思うんですね。
「トップのクリエイター」と言ったんですね。

この場合のトップというのは優秀という意味ではなくて、有名もしくは品質が保証されている。ただ単に知名度が高い、というのも含まれています。

その意味を含めて「トップのクリエイターだけが食える世界になってきた」という流れだということですね。

この件、何が面白いのかというと、正解はないんですよ。
なので、考え方を展開していこうと思います。

モーリー・ロバートソンという人がいますね。
ニコ生もやってますし、『ユアタイム』というニュース番組の解説もやっている。
アメリカ生まれ、広島育ちの愉快なおじいさんなんですけど。

その人が『週刊プレイボーイ』の連載で「ポストファクト主義」という言葉を使ってます。
ポストファクトというのは、モーリーさんが作った言葉ではなくて、トランプ大統領自身が言った言葉なんですね。

もうこの世界にファクトはない。あるのはオピニオンだけ。

つまり、この世界の「真実・事実」には意味がない。
そこにあるのは「意見の相違だけ」だと言っているんです。

ファクトというのは「20世紀の思想」という考え方なんです。

僕らは「ファクト・事実」というのを、疑いようがないと考えるんですけども。
それらは確かに、数学や物理現象のようなものではあるんだけども。

国際問題とか社会問題とか経済問題。いわゆる
「社会的な人間関係から編み出されるもの」
にはファクトなんかない。
あるとしたら、その人はまだ生きているか死んでいるか。これくらい。

「その人は本当はどうしたかったのか?」
というようなものは、もうすでに思想である。

そういう思想よりも、今はオピニオンというものがメインなんです。

「オピニオンしか信じられない」というのは、トランプ大統領のとても先進的な思想なんです。
僕も、わりと同意する所です。
そう思いますよという本を、僕自身が20年以上前に書いてますから。

モーリーさんは、だからこそ大事なのは「ファクトチェック」だと言ってる。
たとえば、トランプ大統領の演説を聞いても
「トランプの意見はそうだな」
とやり過ごすのでなく、トランプ大統領が出した数字とかそういうものに対して、ひとつひとつ
「本当にそうなのかどうか」
きっちりと検証していく。
それがマスコミの役割だというのが、モーリーさんの考えなんですね。

僕はですね、そのモーリーさんの考えに対して意味は分かる。インテリさんはそう考える。

でももう、無駄だと思うんです。
「思想上の問題になってしまった」
というのが、ポストファクト時代なんじゃないかな。

ポストファクト時代だからこそ、ファクトチェックが大事っていうのも、わかる。
でもね、通用しなくなってきた。

これが、今回のキングコングの西野君の炎上のひとつの見方だと思うんだよね。

 
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otakingex at 08:00コメント│ この記事をクリップ!

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