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2016年12月11日

【悩みのるつぼ】母親に依存してしまいます

るつぼタイトル


朝日新聞「悩みのるつぼ」からです。
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タイトル「母親に依存してしまいます」
相談者 30代女性
2016年12月10日(土) 朝日新聞朝刊
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【相談】

 30歳の1児の母ですが、この年になっても親に頼ってしまい、精神的に自立出来ません。

 昔から母親とは仲がよく、何でも話し、一緒にでかけたり旅行に行ったりする関係です。

 結婚し、実家から出れば、自然と自立できるものだと思っていました。が、実家から徒歩5分の場所に住んでいて、母親とはいまだに頻繁に会うので結局、独身の頃と変わらず、親に頼ってしまっている状態です。

 娘の服などを買ってもらうなど物質的な依存も少しはありますが、何より、母親の意見を聞いてからでないと物事を決められない、精神的な依存が大きいです。例えば、何か買うときや、決めなければいけないときに自分の意見だけでは不安でどっちを買うべきか、これをするべきか、などと母親に意見を聞いています。

 自分の家庭の問題でも、主人より先に母親に相談し、親の意見を尊重してしまうこともあるので、主人もあきれていると思います。自分の意見がないわけではありませんが、もし母親と違った場合はなんとなく母親の意見に合わせてしまい、後悔することも何度かありました。

 もう自分自身も家庭を持ち、母になったので、親に甘えてばかりおらずしっかり自分を持ち、精神的に自立したいです。

 親に頼らず、自分の意見を持つにはどうしたら良いかアドバイスをいただけたら幸いです。
 
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【岡田斗司夫の回答】


 現状では、実はなにも問題が起きていませんよね。夫に「自立しろよ」「お義母(かあ)さんの言いなりになるな」と叱られてるわけでもない。単にあなた自身が「自立しなきゃ。でないとイケナイんじゃないの?」と自分を追い詰めてるだけに見えます。

 なので、ちょっとたとえ話をします。ある人が「私ってダサい。もっとファッションセンスが欲しい」と思ったとしましょう。その人が求めるべきセンスとは、どの程度のレベルでしょうか。

 自分で着るものをデザインできるレベル? いいえ、違いますよね。昔の人ならともかく、現代人の私たちは、「着るもの=買うモノ」です。作るではなく「選ぶ」「組み合わせる」が必要なセンスになります。

 「人がデザインした服を着てるのは、選んでるだけだ。本当のセンスじゃない」と悩む人なんか、ほとんどいません。そんなことをやっても、「過剰に個性的な人=メンドくさい人」になっちゃうだけだからです。

 つまり、現代人の必要センスのレベルとは「選んで」「組み合わせる」です。

 同様に「自立している」を考えます。はたして、どのレベルの自立が望ましいのでしょう?

 母や他人に影響されない、自分だけで考えて得た結論ですか? でも、それって私が所属している文筆家の領域です。普段使いにはオーバースペックだと思います。

 ファッションと同じく、意見だって「選ぶ」でいいじゃないですか。別にファッションや自立のプロじゃないんだから。人に意見を聞いて、自分で「選んでいる」という気持ちがあれば、それで十分だと思います。

 ただし、選ぶためには、複数の選択肢が必要です。

 (1)これまでどおり、なにかといえば母に意見を聞く。

 (2)母以外に、夫にも意見を聞く。

 (3)母や夫以外にも、ネットの相談箱などで相談する。

 (1)~(3)の助言すべてがそろってはじめて、自分で答えを選んでください。

 これまでのあなたは「母の意見」しか選択肢がなかった。それをできるだけ増やすこと。在庫が豊富な店に行くのと同じです。いくつかの選択肢の中から「選んでいる」という自覚ができれば、それがあなたに必要なレベルの「自立」です。

 自分に必要以上の負荷をかけない。それも自立のコツなんです。
 

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