10月23日(日) ニコ生 岡田斗司夫ゼミ のハイライトです。
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2016年夏は歴史上初めて
「ジブリ」「ディズニー」「日本テレビ」
の3社が負けた夏だったんじゃないかなというのが、僕の観点です。
敗北の経緯と原因を分析してみようと思います。
みなさんもご存知『レッド・タートル』
公開した映画館の数は124館。
『聲の形』が120館だから、まあまあ多いんですよ。
しかし『レッド・タートル』ランキング圏外、ベスト10にも入れず。
第一週の興行が3300万円だったというたいへん悲しいニュースも入ってきています。
『聲の形』は初登場2位で、2億8000万。
『レッド・タートル』より少ない映画館数だった。
それなのに『レッドタートル』は3300万というすごい悲しい話になっています。
こんなのはジブリ今に始まったことではないんですけどね。
『かぐや姫の物語』は制作費52億に対して、興行収入が24億円程度だったということもありまして。まあいいんじゃないかと。
この何千万の興行収入とか、制作費って言っても、なかなかみんな関係がわからないと思うんですね。
僕が『オネアミスの翼』を作った時に、映画1本作ったら、どのくらい僕らの所に返ってくるんですかと聞いたんですよ。
正確に言うと返ってこないんです。
『オネアミスの翼』の時も『トップをねらえ』の時も、
当時のガイナックスは、バンダイが作ったアニメということになっちゃうんですね。
出資がバンダイだから。
なので、映画を興行したらお金が入るのはバンダイだけ。
ガイナックスは制作費を最初にもらったらそれで終わり。
ただそれでも気になったのは、出資した金額以上のお金が儲かったら、また第2弾、第3弾があるよと言われてたんです。
『オネアミスの翼』って映画は3億6000万くらいかかってるんですね。
じゃあその3億6000万がバンダイの所にちゃんと返ってきて、出資してよかったな、というのになる為には?
いくらぐらい興行収入がなければいけないのだろう。
そもそも興行収入・配給収入って、どういうふうに違うんだろうと思ってですね。一応まとめてみました。
『オネアミスの翼』の時に聞いた数字と、今とそんなに変わらないんですね。
まず興行収入とは、映画館に入るお金の総売上のことです。
1800円の料金で100万人が見ました。
ジブリの売上は??
1800円×100万人で18億円。
これが興行収入です。
そのうちの半分が、配給収入。9億円。
配給会社に入るお金です。
そのうちのさらに半分、4.5億円がジブリの売上です。
DVDとかブルーレイは考えてません。
日本テレビとかでオンエアするときはですね、配給収入の10%と言われています。
つまり配給収入で10億あるんだったら、放映料が3~4回分くらい。もしくはむこう何年間で、1割くらい。つまり1億円です。
これが業界の慣例だそうです。
DVDの売上は最近あまり、カウントに入れないところが多いですね。
コメント:『君の名は。』はすごい放映料になりそうだ。
そうですね。
『君の名は。』は興行収入が150億と言われてるので、配給収入は75億。
75億円の10分の1だから、7.5億。
ほんとにありえないような数字になるかもわからないですね。
ただこれも業界の慣例なので、強い会社なら配給収入10%と言えるんですね。
つまりジブリの鈴木さんみたいな、強い人がついてれば言える。
たとえばスタジオジブリなら、これから毎年毎年アニメを作りますよ、と昔なら言えたので、配給収入10%で3年間縛りとか、3回きりとか言えたんです。
でも『君の名は。』は東宝なのでそこまで強いことが言えるかどうか。
僕にはわからない。
配給収入で配給会社は会社の利益にして、おまけに宣伝費にしてます。
よくスポーツ新聞とか、雑誌とかに映画の宣伝が載ってるやつ。
ああいうのがここで払われます。
あとはよくある芸能記者とか、映画記者とかの接待に使われたり、パーティに使われたりとか。
あとジャンケットって言われるですね、たとえばカンヌで映画祭のレッドカーペットで、俳優さんが挨拶したりとかあるじゃないですか。
ああいう所に俳優さん、監督さんを連れて行って、おまけにスポーツ新聞の記者・芸能欄・映画欄の記者とかも連れて行く。
ああいうことをジャンケットっていうんです。
それもですね、配給会社の宣伝料の中に入ってます。
でようやくこの4.5億円がジブリの売上なんですけど。
ジブリの特徴って、映画自体の宣伝を、日テレでやりますよね。
あれ配給会社の宣伝じゃないんですね。
なのであればジブリの持ち出しの宣伝ということになる。
ただし、ジブリの場合は出資元の中に日本テレビも入っている。
なのでまあ比較的、日本テレビが、ぎりぎりの値段でテレビ宣伝をやってくれる。
だから助かる、というふうには思います。
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