10月2日(日) ニコ生 岡田斗司夫ゼミ のハイライトです。
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最近評判になったロボットは自立自動車。
自動運転の自動車というやつです。
アメリカでは、殺人事件や、ドラッグの被害者より多い、年間3万3千人以上が自動車事故で亡くなっているんです。
人口1億人の日本では、自動車事故で亡くなってる人って1万人切ってるんですけど。
アメリカでは人口3億に対して、3万3千人だから、かなり高い率で自動車事故で死んでるんです。
最近評判になったロボットは自立自動車。
自動運転の自動車というやつです。
アメリカでは、殺人事件や、ドラッグの被害者より多い、年間3万3千人以上が自動車事故で亡くなっているんです。
人口1億人の日本では、自動車事故で亡くなってる人って1万人切ってるんですけど。
アメリカでは人口3億に対して、3万3千人だから、かなり高い率で自動車事故で死んでるんです。
自動車事故死はふせげるはずだ、と彼らは言ってるんですね。
ということで開発進められて、グーグルカーなんかが研究されてます。
カリフォルニアで毎日走ってるんですね。
この間のNHK特集で見たらですね、あのNHK取材班ですら、グーグルの自動運転は完全取材拒否でした。
日産はすごい協力してくれたんですけど、グーグルは完全取材拒否。
で、しょうがないからNHK取材班、カリフォルニアまでいって、グーグルの会社を通りの向こうから隠し撮りをはじめてw
グーグルから毎朝、何十台という自動運転の車が外へ出るわけですよ。
自動運転と言っても、まだグーグルは中に人を乗せてる。
そいつらがハンドル持ってないだけの状態。
その何十台という自動運転の状態の車の横を、NHKの取材班が走ってて
「すいません、グーグルの自動運転車ですか?」
と言ったら、中で腕組んでジュース飲んでる人が
「そうだよー」
と言ってて。
独占インタビューとして公開してたんですけどw
この方法でグーグルは、たぶん50台以上の自動運転車を走らせている。
毎日毎日、自動運転を普通の道ですることで、膨大なデーターをとってるわけです。
しかし「米国国家運輸安全委員会」
という組織のクリストファー・ハート委員長は、こう言ってるんです。
「自動操縦システムに関わる事故を調査してきた経験から、完全な自動運転というのは、不可能だという事実に至った」
この人は、ずっと自動操縦の自動車の事故を調査してきました。
トロッコ問題ってのがあるんです。
倫理学とか政治学でよく問題になるんですけど。
向こうからトロッコが暴走してくる。
ハンドル切り替えたら、そのトロッコがコースを変える。
トロッコがまっすぐ走ると、5人に当たってしまう。
でもトロッコのコースを変えると、1人のところにトロッコがつっこんでしまう。
これが哲学とか政治学でいう、トロッコ問題なんです。
もっとシンプルにいうと、こうです。
自動運転の車が走っている所に、前からトラックが突っ込んできた。
右に避けたら、お年寄り。
左に避けたら、幼稚園児。
それぞれ、はね殺すしかない場合、どうするのかってことなんですね。
自動運転にこういう倫理的な判断をさせるわけにはいかない。
でも、させるしかない。
同乗者の利益、つまり、その自動操縦者に乗ってる人の利益だけを考えたら、まず乗ってる人の安全を第一に考える。
次にお年寄りをはね殺すにせよ、
幼稚園児をはね殺すにせよ、
おそらく、人工知能は、あとで賠償金が安い方をはね殺すだろうと。
こういう倫理問題、これを明らかにしないといけない。
自動運転をやってる会社は、人をはね殺すしかない場合、どんな判断をするのか。
これを明らかにしないかぎり、自動運転にゴーサインは出せないと。
国家運輸安全委員会の委員長が、言ってるわけですね。
自動運転できるところまでは、第4ステージあると考えます。
第1ステージは、アクセル・ハンドル・ブレーキのどれかを自動操縦する段階。
第2ステージは、アクセルブレーキ・ハンドルをぜんぶ操作する。
車線変更したい場合、操縦者がウインカーだけ動かせば、あとは自動車が勝手に車線変更してくれる。
第3ステージは、同乗者がハンドルを手を持たずに、すべての運転をしてくれる状態。
この第3ステージまでは、認可がおりるんですよ。
というのは、どうしようもない場合、がっと人間がハンドルを持って判断する。
つまり、誰を殺すのかの判断だけは、人間にさせたい。
ロボットに人殺しをさせるわけにいかない。
そういうアメリカの倫理と、地つながりなんですね。
第4ステージの完全な自動運転は無理なんじゃないかと。
アメリカの運輸安全委員会によると、この問題があるから、現実にそんな日は来ないんじゃないかと言ってます。
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