9月4日(日) ニコ生 岡田斗司夫ゼミ のハイライトです。
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“感動ポルノ”という言葉がネットニュースで流れて、炎上してます。
元々“感動ポルノ”というのは、2012年に障害者のステラ・ヤングという人が、オーストラリアの番組で語った言葉だそうです。
ステラによれば、この言葉は「障害者というだけで、あるいは、障害を持っていることを含みにして、感動をもらった・励まされたと言われる場面」というのを表しているそうです。
同様の言葉に、“フードポルノ”という言葉もあります。
「食品の上にたっぷりのバターやクリームを乗せて、トローッと溶けている映像を見せることによって、食欲への衝動を呼び覚ますもの」。
これを最近はフードポルノと呼ぶそうです。
“戦争ポルノ”という言葉もあります。
これは「戦場の映像を流すことに寄って、見てる人を興奮させるもの」。
これもポルノの一部だと、最近は言われます。
つまり、何にでも「ハラスメント」が付くようになったみたいなもの。
何にでも「ポルノ」が付くのが、いろんな人が映像を撮って投稿する時代の決まりフレーズになるのかもわからないですね。
それで岡田斗司夫の考えるポルノの特徴っていうのは、「作品性よりも、感動させることに主眼が置かれた作品」なんです。
一般的なエロポルノの場合は、お話よりも、興奮させられるかどうかに主眼が置かれたようなものと考えます。
「要するに感動させりゃいいんだろ?」
「要するに興奮させりゃいいんだろ?」
そう作者が考えているということが、見え透いてる感じって言えばいいんですかね?
昔、『世界の中心で、愛をさけぶ』っていう作品がありました。
まあ、あんなものは感動ポルノでしょうね。
「泣けた」なんて評価される映画は感動ポルノだと思います。
「今年一番泣ける映画です!」と言われたら、なんだかポルノを宣伝されているような居心地の悪さを感じてしまうのは、僕のひねくれたところですけど。
ただ、こう言うと、あたかも「感動させるのは悪いものだ」と言っているように聞こえるんですけど、 “感動ポルノ”と“感動”は違うんですよ。
“感動”は悪くないんです。
“安い感動”と“高い感動”
この見分けがつかないことが、問題点じゃないかと思います。
どんな映画やドラマも、ベタ的で安直な感動と、高尚な感動の両方を持っていると思うんです。
安直な感動だけで出来ている作品は、クライマックスに延々と感動の音楽がかかって、盛り上げられる。
そうすると、「さめる人」と「泣ける人」に別かれちゃうんですね。
「泣ける人」は、ベタな展開で、ベタなセリフが出て来て、感動的な音楽が流れてきた時に「泣ける!」って思うんです。
ところがこれを「安っぽい。安直だ。」と感じる人には、「ドンドンさめるわ、音がうるさいわ、音量バランスが狂ってんじゃねぇの?」と感じてしまうわけです。
僕は、日テレの24時間テレビは、感動ポルノだから悪いとは思えないんですよ。
「安い感動」だから攻撃されたと思うわけです。
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