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2015年05月21日

【レポート】岡田斗司夫流アイデアの作り方

okada1アイデアを作る時っていうのは、
ゼロから考えるから間違いがあるんであって。

僕の考えなんだけども、
アイデアっていうのは基本的に、持ってくるもの。


つまり、作るもんとか、生み出すものとか、考え出すんじゃなくて、持ってくるもんなんだ。


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今回は2015年3月8日号岡田斗司夫ゼミを紹介します。
この回は、「マンガで分かるアイデアの作り方」ということで、
デスノートを少女漫画に変換するという方法でアイデアの作り方を解説しました。


どうやって変換されていくのか、その過程をお楽しみ下さい。

それではハイライトをどうぞ。
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okada2今回は、マンガで分かるということなんで。
マンガを例にして、アイデアの出し方やってみようと思います。


大学の講義で6年ぐらい前に僕がよく使ってたネタを
久しぶりにちょっとやってみます。

「デスノート」っていうのあるよね。
これを少女漫画にするのにはどうすれば良いのかっていうのをやってみるね。


これは、「なかよし」とか「りぼん」に投稿出来るものにしようと。

じゃあ、どういう風にするのかっていうと。
デスノートを構造で分解するよ。

デスノートを構造で分解すると、
ノートに名前を書いたら死ぬ。

だからデスノートだよね。


これは男性向けのマンガで、リアルな絵柄で描いて、
おまけに半分ホラーっぽい要素がある。

そうじゃなくて、
少女漫画に変換したらどうなるのかっていうと。

なかよしとかリボンだから、死ぬっつう訳にもいかないだろ。
で、ノートっていうのを使っちゃう。

例えば、ノートに名前書いたら相手が自分のこと好きになってしまう
ラブノートって言ったら、
もちろん
編集部の人からボコボコに殴られるよね。


それはパクリだと言われる。
バレちゃいけない。

こういう風に構造ベースで考える時っていうのは、
どの部分を変換させて、どの部分を変換させないのかっていうのは、
デスノートの構成をよく考えるべきなんだ。


okada3デスノートの構成考えてみたら、
主人公の夜神月っていうやつがいる。

月と書いてライトと読むんだけど、
こいつが主人公ね。

どういう話かっていうと、ものすごいシンプルに言うと、
ライトがエルと戦うっていう話なんだ。

ライトの味方には、リュークっていう死神がいる。

死神リュークを味方につけたライトは、ノートに名前を書くことで、
人を殺すことが出来る。


ライトが、犯人ではないかと感で思ったエルは、
ひたすらライトを責め立てるというか、いろんな証拠みたいなものを探したりして、
こいつを逮捕しようとする追っかけっこの物語なんだ。

中心にあるのはノート、ライト、エル。
でも、これだけだったら、あまりにもライトが有利なんだよね。

なのでここに、父親という要素がある。


実は構造で分解しないと分からないんだ。
構造で分解しないと、例えば夜神月側にいるミサミサとかさ。
弥海砂とかね、いろんなキャラクターが気になってきちゃうんだけども。

じつは構造で考えると、
大事なのはライトとエルと父親なんだよ。


この父親がさ、刑事さんなんだけども、
この刑事がいないとライトとエルの関係の持ちようがないんだよね。

国際的に有名な探偵のエルと、そして単なる受験生、高校生だったライトっていうのを結びつけるのは、
この父親だけなんだ。
これが刑事だからいけてるんだよね。


ところがマンガの中では、たいして強いキャラクターとして書いてない。
何でかっていうと、平凡な正義感を持って、操作能力もまあ普通程度の
まあ人の良い刑事さんとして書いてるんだよね。

なので、この父親のキャラクターがクローズアップされてないんだけども。
構造にすると、ものすごい重要で。

okada4では、この構造をベースにして、
少女漫画にしてみよう。

少女漫画にする時は、デスノートって言う訳にはいかない。

なので、もっと分かりやすく、
ノートよりは女の子に共感を生んで。

デス、死ぬことよりも、
なかよしやリボンの女の子読者に共感を生むことということで、
スマホ。
ラブスマホ。


恋愛のスマホっていうふうにしてみる。
こんぐらいで良いんだ。


ラブスマホって言ったら、
まさかデスノートって思う編集者、あんまりいないんだよね。

これだけで良い。

さて、じゃあこれで電話して、私のこと好きになってって言ったら、
好きになってくれる携帯みたいに設定してしまうと、
あまりにも万能過ぎる。

okada7実はデスノートにも、能力の限界がある。
名前と顔を両方知っていなければいけないとか、
死因を書いたら何分後に死んでしまうとか。

いろんな制約があって。
例えばエルを殺したいと思っても、
エルを殺すって書いても絶対にダメなんだ。

というふうに制約をつけるわけなんだけども。


なので、ノートに名前を書いたら死ぬではなくて、
いくつかの制約をつけないとドラマとして使いにくいので。

電話すると、本音を話す。
相手に電話をかけて、このラブスマホで相手と話すと、
相手は絶対に本当のことを言ってくれる。


これだけでも恋愛に対しては有利。
でもこれでは制約が少なすぎるから、
制約をいくつか考えてみよう。

これもデスノートと同じように考えれば良いんだ。

ひたすら、デスノートを少女漫画的にアレンジしてるだけだよ。
俺、本当に。

これ昔から、講義のたんびに言ってるんだけども、
全くオリジナリティ無しに、デスノートを少女漫画にしたらこうなるだろうな。で良いんだ。

アイデアっていうのは、こういうふうにして、
使えそうなものを、さっきも言ったように、持ってくるところから始まって。

その持ってくるものを、次はバカみたいに、
別の形態に変換していくので構わない。


じゃあ電話をすると本音を話す。
これだけだったらドラマとしては成立しないので、
どういう風なことをするのかっていうと。

まず、
相手は話したことは忘れる。

これは最初、便利なように思えて、
あとあと自分に対して告白してくれたのを、
相手は忘れてしまうっていうような不利な部分もある。

okada6次に、もっと大事なものは何かっていうと、
これね、デスノートでいうと死神リュークなんだ。

死神リュークが、
「デスノートを使ったものは、天国にも地獄にも行けると思うな」っていう台詞があって。

これがすごい怖いわけだよ。

これが第1話とか第2話の段階で出てきて、
デスノート全般に対して、すごい大きい重石になってると。

なので、それに匹敵するぐらいのものを考えなきゃいけない。

じゃあ、スマホを使ってる人間にとって怖いものは何だろうかと言ったら、
俺はやっぱり使用料金だと思ったんだ。

なので、1分1年。
ラブスマホで1分話すごとに、1年間寿命が縮まってしまうという設定。


・話したことは忘れる
・1分1年


この2つの縛りぐらいで、
ようやっと使えそうなアイデアになってきた。

そん次に、当たり前なんだけども、
電話番号知ってなきゃダメ。

見て分かる通り、本当にオリジナリティのあるアイデアっていうのは、
今のところ出してないよ。

ただ単に、デスノートを少女漫画に変換するっていうのを、
本当に、バカみたいに、真面目にやってるだけなんだ。




つづきはyoutubeでどうぞ。

https://goo.gl/AbgQtY
(デスノートの解説は25:41頃から) 



ライター:ミミミのクニオ 




otakingex at 07:00コメント│ この記事をクリップ!
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