小学校とか中学校から
僕、就職ガイドとか読んでました(笑)
- 大人になる = 絵でお金をもらえるようになること
- 就職を夢見る小学生
- イラストレーター:中村佑介を育んだ家庭
5/16(土)に行われた「イラストレーター:中村佑介講演会」のハイライトをお届けします。
全編は、会員制SNS『クラウドシティ』(月額840円)でお楽しみ頂けます。
お子様の頃から絵がお好きでしたか?
中村:母親がファッションデザイナー、父親が建築家。
両親とも、絵の仕事なので、大人になったら、絵でお金をもらえるようになってるんだって、単純に思ってました。
プロを目指そうとかじゃなくて。
だって(子供にとっては)お父さん、お母さんが普通(の大人)ですから
司会:(笑)
中村:普通じゃないですけど(笑)
自分ちが変わってるっていっても、(子供って)ほんとうは自分の家は一番普通だと思ってるじゃないですか。
絵以外の職業があるという意識が、全くなかった。
大人になる イコール 絵でお金をもらえること だと思ってた。
司会:もう直結してたんですね。
中村:だから、めちゃくちゃ悔しくって。
司会:悔しい?
中村:すごい悔しいですよ。
お父さん、お母さんに負けないよう、僕も一生懸命、絵を描いてるはずなのに、一円にもならないんですから。
司会:あ、子供のころからもう既に!
中村で、お父さん、お母さんがくれるお小遣いは、絵で稼いだお金なわけでしょ?
司会:そこまで?!

就職を夢見る小学生
中村:それでもう、中学校を卒業したら、就職したいな、と思ってて。
大阪に、ビックリマンシールを描いているグリーンハウスというデザイン事務所があるんですけど、そこで米澤稔さんと兵藤聡司さんという方が、ビックリマンシールを描かれていて
就職ガイドみたいなのを、僕、小学校とか中学校から読んでましたから
司会:え?もう!?
中村:僕、高校行かないから、お父さん、買ってきてって言って。
中学卒業したら、すぐグリーンハウスに入るからって。
うちの母親がえらいのは、(僕が)まだプロになれるレベルじゃないのに、そういう僕を何もとがめなかったというところで。
「(グリーンハウスに)行けたらいいね!」って言ってましたよ。
でも、中学卒業するころに、ちょうどビックリマンシールが終わっちゃったんですね
司会:あぁ、ブームが終わって。
中村:僕は1978年生まれ。今37歳ですから、ちょうど子供のころは、キン肉マンのキン消しブームが来てて、一番最初の夢は漫画家でした。
漫画家になりたくて、キン肉マンの絵ばかり描いてました。
司会:キン肉マンの漫画が好きで?
中村:そうですね。アニメでじゃなくて、マンガでしたね、やっぱり。うん。
そのあとも、アニメていうのは見ないですね、未だに。
マンガが好きなんですよ。マンガの絵が好きって言うか。
で、キン肉マンの絵を描くじゃないですか、無邪気に。
ヘタっくそですよ、ほんとに。
司会:子供ですからねぇ。
中村:下手なのを見せたら
「え?サインもらってきたの?」ってお母さん、言うんですよ。
「いつ、ゆでたまご先生(作者)に会ったの?」って。
僕も子供だから、「違うよ~。僕が描いたんだよ!」って。
お父さんは向こうで、ニヤニヤしながら見てるんですよ。
で、そのあと、僕よりうまいキン肉マンを、お父さんが、あのゆでたまごタッチで描いてくる(笑)。
司会:あ!お父さんは負けじと(笑)
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イラストレーター:中村佑介
司会:教え人のシゲル
ライター:のぞき見のミホコ
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イラストレーター:中村佑介
【Twitter】https://twitter.com/kazekissa
【イラスト講座】http://goo.gl/puX8jl
司会:教え人のシゲル
ライター:のぞき見のミホコ