
今回は「父が自殺した過去に悩む20代女性」からの相談です。
岡田斗司夫の回答は、10月26日(日)の朝7時に掲載します。それまで、考えてみませんか?
コメント欄に自分なりの「回答」を書いてみましょう。
いますぐ岡田斗司夫の回答を知りたい方は、10月27日(土)の朝日新聞朝刊「悩みのるつぼ」欄をご覧ください。
***************************** 相談 ******************************
28歳の独身女性です。父親を高校1年生のときに自殺で亡くしました。
膵臓ガンの手術は無事に終わったはずでしたが、術後も体調がすぐれず、原因のわからない痛み、苦しさに耐えかねて自ら死を選んだのです。家族思いでいつも私のことを大切に育ててくれた父親が大好きでした。
父親の自殺は自分にとって大きなショックでしたが、私以上に強い悲しみを抱いているであろう母親の前で涙を流すことができませんでした。一度も父親の死を辛い、と口に出せないまま生きてきました。
知り合う人々にも「父親は膵臓ガンで亡くなった」と言い、自殺を隠しています。大人になり、恋人ができても父親が自殺したと言ったら、嫌われるのではないか、と思い、本当のことを話せないまま噓をついている心苦しさに負けていつも別れを選んでしまいます。
自殺する者は世間では生きることから逃げた弱虫だと言われます。しかし、当事者にしかわからないこともあります。私は父親の死は間違っていないと思っていますが、周りには正直に話せないというのは、どこかで父親の死に方を軽蔑しているのではないか、自分自身の矛盾ではないかと心が痛むのです。
この先、父親の死とどう向き合えばよいでしょうか。私は性格も思考も父親そっくりです。自分も同じように自死を選びのではないかと考えて眠れないこともあります。
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