「3月で会社を辞めて無職です。
これからの時代、どの業界への転職を目指せばいいでしょうか?」
- 親兄弟か親戚に聞け!
- 近場を当たれ!
- 2020年まで残る仕事
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┃親兄弟か親戚に聞け!
僕の考えなんだけど、転職とか就職に関してもし迷ってたり悩んでたりするんだったら、「親か親戚に聞け!」って言うね。
この6年間くらい学生からの就職相談をずっと受けてて、その中で思うんだけど。みんな“自分に合った職業”っていうのを探し過ぎだと思う。「この世のどこかには自分にピッタリの職業がある!」っていう考えは、そりゃもうシンデレラ症候群とかピーターパン症候群と同じようなもんで、幻想だと思うんだ。それは、仕事が無限にあって、働き手が少なかった時代は成立するんだけども、今は違うと思うんだよね。
親に聞くのがイヤな人はイヤでいいよ。ただ、僕が思うのは、今、本当になんの仕事をすればいいのかボンヤリ悩んでいる人は、親兄弟や親戚にそういうことを伝えて、“自分に働いてほしいと思っている人”を探すことだよ。
「自分が何の仕事をしたいか?」じゃなくて、「どこが自分を必要としてくれているのか?」という発想のほうがはるかにラクだと思うよ。

┃近場を当たれ!
あとは“近所”。「今自分が住んでいる半径500m圏内で仕事を探せ!」って言ってる。
なんでかっていうと、ネットで探したような仕事について、電車に乗って誰も知っている人のいないような所に通って働いても、働いている自分の姿を見せられる人が仕事の縁しかいないじゃん。でも、自分の住んでいる近くで働けば、自分がまじめに働いていれば働いているほど、近隣での自己存在のアピールになるんだよね。“評価経済”ってそういうことでもあると思っているから。
彼氏彼女が出来ない人って、友達に「今、彼氏彼女がいないんだけど、紹介してくれない?」って言えない人が多いんだよ。だけど、そういうことを言ってると自分に見合った人っていうのを誰かが探してくれるっていうのが結構あるんだよ。それと同じように、「今仕事を探してるんだけどさ」って言ったら紹介してくれるようなコネクションを作れればいいんだけどさ。
でも、そういうコネって今から作れないじゃん? ……今、ドキッとしてる人も多いと思うんだけど。そういう場合は、もう、親や親戚に聞くのが第一で、それがダメだったら、自分の住んでる場所の500mとか1km圏内で探すのがいいと思うよ。

┃2020年まで残る仕事
2020年まで残る仕事っていうのは、機械やコンピューターに出来ない仕事。だから、実は牛丼屋とか居酒屋の店員。そういう接客っていうのは、まず向こう30年はロボット化するのはシンドいと思ってるんだ。だから、“これからの時代”みたいな所でそんなに悩むんだったら、接客の方に行っちゃったほうがいいよ。
「でも、接客は安くてキツい」(コメント)
安くてキツいんでいいじゃん。それだったら、自分の生活レベルを下げればいいと思うんだけどな。俺自身、自分の生活レベルを下げてるもん。もう、何年も前からそうなんだけど、「これからの時代、年収を誇って豊かな生活をするんじゃなく、どれくらいミニマムに生きられるのかを追求するほうが楽しくなる」って思ってたからね。
「接客はストレスでハゲる」(コメント)
それは、接客っていう仕事の中に“自分”というのを持ち込もうとするから、ストレスを感じるんだと思うんだよね。生活をミニマムにするのと同じように、自己主張とか自分の生き甲斐みたいなものをミニマムにすることが出来れば、ゼロにはならないまでも、不必要な「こんなこと言われるべきではない!」みたいな不満はなくなってくると思う。
それでもストレスがあるんだったら……今、接客業っていくらでも求人があるじゃん。だから、ちょっとでもイヤなことがあったらバンバン辞めて、別の接客に言っちゃえばいいと思うんだ。だから、ワタミに行くのも悪くないと思う。で、ワタミで働いてイヤなことがあったら2日で辞めて、別のところに行くのがいいと思うなあ。
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ライター:矢村秋歩(FREEex)
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新刊のおしらせ
『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』(PHP新書)
就職を考えている若者の過半数が「なんで決まんないのかなぁ」と悩み、決まっている人も大喜びできず、「これでいいのかなぁ」と半信半疑。苦労の末に入った会社なのに、しんどすぎて、すぐにでも辞めたい。チャンスを一回逃したら「新卒」と呼ばれなくなって、さらに厳しい。転職活動はこれまた輪をかけて厳しい――。何かヘンです。明らかに、何かがズレています。
第1章 もう就職できないかもしれない
第2章 でも、そんなにお金は必要なのか?
第3章 お金は動かなくても経済はまわる
第4章 「お手伝い」という働き方
第5章 最後は「いい人」が生き残る
終 章 あらためて就職を考えよう就活や会社生活に疲れきったすべての日本人に向けて、「評価経済社会」の到来を予言した稀代の評論家が、金儲けからもストレスからも余計なプライドからも解放された、なんとなく気持ちのいい新しい働き方を紹介します。キーワードは「未来格差」「3つのC」「お手伝い」。