FREEexなう。

2014年09月28日

【悩みのるつぼ】不倫癖は病気? 回答編

るつぼタイトル

 『悩みのるつぼ』、今回は「自分の不倫癖に悩む40代女性」からの相談です。

***************************** 相談 ******************************


  40代女性です。夫と大学生 高校生の女の子ふたりと4人家族です。ときどきわきおこる誰かと「恋愛したい」という感情を抑えきれずにいます。


  いま仕事場で気になる人がいます。20歳くらい年上で、とても魅力的で親しくなりたいときっかけをさがしています。

  以前つとめていた会社で不倫を3回しました。会社帰りにお酒をのんだり、ホテルにとまり、朝帰り。子どもたちのお弁当を作って学校に送りだし、会社へいく。旅行にでかけたり、休日を一緒にすごしたり。

  家族へ罪悪感もありましが、思いを抑えきれずに続けてきました。お金の問題や相手の男性の転職などの理由で、それぞれ終わりました。

  母は浮気症で、お酒を飲んでは、男の人と抱き合ったりしていました。その姿に嫌悪感を抱き、私は絶対あんなふうにはならないと思ってきました。今は、私の不倫癖も血筋なのだろうかと思ってしまいます。

  夫婦関係は10年以上なく、会話もありませんが不満はありません。でも、だれか男の人がほしくなる自分がいます。意中の人に近づきたいと考えずにはいられないのです。恋多き男性で、魅力的なひとです。私は病気でしょうか。


 ***************************** 回答****************************** 


  あなたのしんどさは三つに分解できます。

  1.家族を騙し、不倫してるという罪悪感
  2.嫌いだった母と同じ事をしてる、という嫌悪感
  3.こんな自分はダメだ、という自己否定

  一番目の罪悪感はどうにもなりません。家族を騙してるんだから、苦しいので当たり前です。

  二番目は? 母は浮気姿をあなたに見せて苦しめました。でもあなたは娘に気付かれてません。つまりあなたと母は「同じ」ではない。

  三番目はどうでしょう? 私には実は「ダメだ」と強く思えないんですよ。その理由は、私たちの社会がいま、「生涯恋愛社会」へと変化しているからです。

  生涯恋愛社会とは、生涯、自由に恋愛する可能性を「否定しない」社会です。恋愛する・しないが、非婚・既婚にも、年齢にも関係しない社会。

  生涯、誰とも恋愛しない人もいる一方で、結婚してからも恋愛し続け、生涯の恋人が10人を超える人もいる。この二極化がすすんでいます。あなたのような人は今、そんなに珍しい存在ではありません。

  10年以上、ろくな会話もしてくれない夫でも「不満がない」と言えるのは、あなたが不倫してるからでしょう。不倫をやめて、その結果、ストレスで家庭が壊れても、誰の得にもなりません。そういう理由で平和が保たれている家庭はいま、想像以上に多いのです。

  いま、あなたができることを四つにまとめました。

  1.母親を許す
  あの頃の母の気持ち、いまはわかるはず。母を許せないと、自分も許せませんよ。

  2.秘密を守る
  油断や開き直りは禁物。家族に不倫がバレた時、はじめてあなたは大嫌いだった母と同じになります。

  3.家族を大事に
  あなたは、夫の妻であり、子供たちの母です。その立場を守り、責務を果たすことは社会人として求められている大切な役割です。決して投げ出さないこと。

  4.自分を最優先する
  あなたの人生は、あなたのもの。子供のものや夫のものではありません。自分の気持ちを最優先してください。

  ただし、婚外の肉体関係は違法です。あなた自身を大切にするために、避けられる限り、避けましょう。自棄をおこさず、溺れず、プライドをもって「生涯恋愛社会」を泳ぎ切ってください。

<<前回、「夫のソープ行きに悩む」はこちら

***********************************************************

岡田斗司夫のSNS『クラウドシティ』では、この連載をはじめ、すべての連載やインタビューが連載前から読めます。
バックナンバーもそろっています。
また、悩みのるつぼゼミで、自分たちで回答を考えたりもします。
クラウドシティ入会者 随時募集中
価格:月額 840円(税抜) / 年額 10,000円(税抜)
動画・音声・テキスト・電子書籍:岡田斗司夫コンテンツアーカイブ見放題

詳細はこちら お申込みはこちら

 




コメント一覧(新規コメント投稿は、上のFacebookソーシャルプラグインをお使いください)