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2014年07月18日

【レポート】アオイホノオ・島本先生の絵はいい加減?

_SL250_岡田:あの島本の絵は、結構いい加減だよね。
赤井:島本君の絵って言うのは、凄い感じは出てるんですよ。
岡田:そうそう!
赤井:でも、ちっとも似てないでしょ?
彼は似せずに描いてる方が、自分のモノにしてるワケですから、キャラになってますよねw
 

7月18日(金)スタートのドラマ
「アオイホノオ」
 
TVドラマ化を記念して、DAICON IIIオープニングアニメ制作メンバーの一人、GAINAX赤井孝美との対談を紹介します。

島本和彦先生の似顔絵の特徴から、記憶力の凄まじさ、大阪芸大の誤った伝説まで、岡田斗司夫と赤井孝美が語ります!

それではハイライトをどうぞ!!

岡田:
あ、
「アオイホノオと違う」
って赤井さん、書かれてるよ。

赤井:
あぁ。
それだって、30年前の姿だし。

岡田:
30年前の姿だし。
あの島本の絵は、結構いい加減だよね。

赤井:
島本君の絵っていうのは、凄い感じは出てるんですよ。

岡田:
そうそう!

赤井:
でも、ちっとも似てないでしょ?

岡田:
そうそうそう。
昔からアイドルとか似せて描こうとして、
本当に似てないもんね(笑)

赤井:
岡田さんはもう、イメージキャラになってて。
もう、全然似てないじゃないですか。

岡田:
はいはい。

赤井:
だけど、雰囲気出てるんですよ。
逆に武田さんが、凄い本人に写実的に似せてるんだけど、
雰囲気出てないんですね。

岡田:
出てないね。
うんうんうん。
あの似顔絵でもなく、マンガのキャラにすると凄い難しいんだろうねぇ。

赤井:
だから彼は似せずに描いてる方が、自分のモノにしてるワケですから、
キャラになってますよね。

岡田:
はいはいはい。
山賀が似てないよね。

赤井:
あー。

岡田:
庵野君と赤井君はそこそこ似てるんだけど、山賀が。

赤井:
だからほら、庵野と僕は学生時代、もうアニメとか作ってたじゃないですか。

岡田:
あぁ。

赤井:
絵とか描いてるから、おそらく彼の世界観に入ってるんですよ。

で、彼にとって山賀はずっと謎の人だったんで。
やっぱりその距離感が出るんですよ。

この「距離感が出るんですよ」って島本君のこう、
心を勝手に言うワケですけど。

岡田:
はいはいはい(笑)

赤井:
で、多分その距離感が、あの絵柄に出てる。
写実的な人程、ちょっと距離感を感じて描いてるはず。


20140718_003305_


岡田:
島本君から電話かかってくる?

赤井:
時々。

岡田:
時々かかってきて、凄い細かい事聞かれるじゃない?

赤井:
そう。

「あ、ゴメン!あのさぁ。あの2年の時さぁ。こんな課題あったじゃん? その話。聞きたいんだけど?」
って言われるんですけど。

「そんな課題、あったかなぁ? 俺、やってないかも」
みたいな。

岡田:
すっごい覚えてる。

だってこの間、ウチの両親がキャラクターとして出る事になったから、
「両親どんな人か?」ってふうな事で言ったら、
何か島本君、最初の想定と違ったらしいんだよ。

で「ウチの父は凄い体がデカくて、ウチの母親は小さくて小太り」って言ったら、
もう、登場させる時にコマの段差が凄いじゃん。

赤井:
あーあーあー。

岡田:
同じぐらいの背格好の夫婦だったら出しやすいんだけど、
こう、段差があるからってふうな事で。

赤井:
でも岡田さんの両親、意外と似てます。
似てるっていうか、感じ出てましたね。

岡田:
あっ、ね。
だってそれはね、凄く細かく。

赤井:
あー。

岡田:
「母親の方、俺とソックリにしてくれ」とか、何か(笑)

赤井:
うんうん。

岡田:
金の話ばっかりしてる所は、凄い良かったよね(笑)

赤井:
はっはっはっはっは。


20140718_003316_


岡田:
えーじゃあ。
はい。
「その家がさらに核シェルターが入る」

赤井:
あ、核シェルター。
はい。

岡田:
核シェルター、居心地良かったよねぇ?

赤井:
うん。
でも僕、岡田さん家で印象に残ってるのは、
やっぱりあの、業務用のクーラーなんですけどね。

岡田:
あれ、業務用。

赤井:
岡田さんがこう、キンキンに冷やしてて。
その前で、そのペンギンのように口開けてて。
で、普通霜が滴ってるじゃないですか?

岡田:
うん。

赤井:
滴らないで、凍ってるという。

岡田:
そうそうそう。
霜が滴らないで、凍るのな。

赤井:
「真夏なのに、南極だ」みたいな。

岡田:
あっ、そうか。
俺、普通の個人宅なのに、
ダイキンの業務用の床置きエアコン置いてるという、
その特殊性をね、まだ島本君に説明してなかった。

赤井:
そうそうそう。

岡田:
「贅沢すぎる」
って書いてあるけど、贅沢じゃないんだよ。
頭がおかしいんだよ(笑)
そりゃ、自家用車にダンプ買うようなモンだから(笑)

赤井:
そう、何かアレですよね。
尺度が今ひとつ分からなかったみたいな感じで。

岡田:
そうだね。
あの時代の金持ちって、今みたいに情報いっぱい無いから、
お金の使い方って、よく分からないじゃない。

赤井:
あぁ、そうですねぇ。

岡田:
で、最新のゲッサン見たら、
ウチにあった、あのプロジェクターが出てくるんだよ。

赤井:
はいはい。

岡田:
あの例のイデオンとか、みんなで見たプロジェクター。
やっぱり、違うんだよね。

赤井:
あー。

岡田:
もう一生懸命「こんな、こんな形」って説明したんだけど、
やっぱり分かってもらえない。

赤井:
僕も説明したんですけどねぇ。
多分、あの時代あれを見た事ある人は、ほとんどいないと思うんですよ。

岡田:
あぁ、うんうんうん。

赤井:
何か、あれですよね。
ちょっと古い旅客機に付いてるヤツ。


20140718_003327_


岡田:
そうそうそうそう。
ちょっと古い旅客機。

ちゃんとクリエイターの話にしよう。

赤井:
はい。

岡田:
元々はですね。
ウチの大学。
ウチの大学って言うのは変か。
俺は別に卒業して無いから。
赤井さんの出身校の。

赤井:
まぁまぁ。
僕も実は卒業してないんですけど(笑)

岡田:
はっはっはっはっは。
実は卒業してない(笑)
ゴメンな、本当に。

赤井:
いやいやいや。
ちなみに庵野君も山賀君も卒業してないんですけど。

岡田:
誰も卒業してない(笑)
そうだよ。
あの時代なんか、
「大阪芸大を卒業したヤツに、ロクなヤツ居ない」って言ってたよな。

赤井:
いや、それは言い過ぎですけど。

岡田:
言い過ぎですか。
はい。

赤井:
ただ僕らの先輩で有名人は、みんな卒業してなかったです。
世良公則さんだとか、中島らもさんだとか。

岡田:
結局、矢野健太郎も卒業してないんでしょう?
あんなに一年生やってたら。

赤井:
だから多分、矢野は僕らよりちょっと先輩なんですけどね。
一年か二年先輩なんですけど。
当事は、就職先が見つかったら、脱出する大学だったんです。

岡田:
あ、あぁ。
はいはいはいはいはい。

赤井:
例えば僕らより先に辞めた、島本和彦君なんかもう“勝ち組み”なワケです。

岡田:
そうだよね。
大阪芸大を中退するって、勝ち組みだったんだよね。

赤井:
そうそうそう。

岡田:
それが山賀から急に変になったワケでしょう?
山賀が何か執拗に「卒業する」と言ってて。

赤井:
まぁまぁ、
でも彼も結局、卒業出来なかったワケで(笑)

岡田:
結局出来なかったから。

赤井:
この前、学生に聞いたんですけど、
誤った伝説があると。

岡田:
うん。

赤井:
「中退すれば、出世する」と。

岡田:
はー。

赤井:
だから、先に中退したんです。
仕事が見つかる前に。

岡田:
はいはいはい。
何かそれ、OLの自分探しみたい(笑)
「まず会社辞めてから」みたいなモンだよね(笑)

赤井:
それ絶対間違いだ!
4年制の大学って、ほら、
執行猶予期間中じゃないですか。

岡田:
はいはいはい。
4年間。

赤井:
自ら、そのね。
4年間を絶っちゃって。
それはどうよ?と。


この対談の続きは
http://www.nicovideo.jp/watch/1343748263
でお楽しみ下さい!

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otakingex at 07:00コメント│ この記事をクリップ!

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