堀江 アニメーターの才能って何ですか?
岡田 アニメーターの才能は何かって、俺に聞くの?
堀江 うん、”俺に”聞くの。
(会場笑い)
岡田 あの、"低収入でも書き続ける根性!"だよ。
堀江 あはははっ(笑)ほら、それ別に誰でも出来ませんか?
岡田 実は別に誰でも出来るね。普通の人より絵が下手なアニメーターいくらでもいるもん。
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今回は、2014年6月2日に行われた、この出版記念イベントのレポートをお届けします。
イベントは、会場からの質問に堀江貴文さんと岡田斗司夫がズバッズバッ!っと回答していく形式で進められました。
「なりたくもなかった医者になっちゃった人」という具体例をあげ、どうしてそう考えるのか、どう考えていけばいいのか、という方向から回答。
やりたいこと、思いついたことがあるならどんどんやろうよと、話はどこまでも突き進んでいきます。
それではハイライトをどうぞ!!
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<堀江>
結構みんな他人の為に人生を生きようとしていてたりするわけですよ。
"自分の為に生きる"っていうふうに変わるだけでも、そういう人達って変わるんすよ。
例えば端的に言うと、親が医者にしたいって言ってるから、医学部に来ました。
僕の友達でもいましたよ。僕、中高一貫の学校で、半分ぐらい医者になっちゃうんですね。
そいつは寿司屋の息子なんだけど、何故か医者になれって言われて、5浪して帝京大学医学部に入って、今医者をやってるわけですよ。
そしたら、その友達はN君っていうんですけど、N君の彼女から5年前ぐらいにメールがきて、
「彼はすごく精神的を病んでいて、堀江さんが何かアドバイスをしてくださると嬉しいんですけど」とかって言われて。
<岡田>
<堀江>
いや、彼は多分、医者じゃなくてアニメーターになりたかったんだよって。
彼はオタクで。絵とか超上手くて。
多分代々木アニメーション学園に行きたかったんだと思うんすよ。そんな帝京大学医学部とかじゃなくて。でも親は絶対、許さない。
<岡田>
うん、うん。
<堀江>
そういう事なんすよ。そこ! だから親の為とかに生きたりしてるわけですよ。親の為に就職。
<岡田>
それがさっきから話してるように、普通の暮らししようとしたり、
あと、やっぱり生きていくためには生活費稼がなきゃいけないでしょ、っていう思い込みみたいなものも、それも一つなわけね。
親から埋め込まれたものもあるし、自分自身で、自分をはめちゃってる形もあると。
<堀江>
うん。
<岡田>
で、そういうものをどんどん、どんどん、外していって、自由にして、やりたいことをやればいいっていう時に、「保証はあるの?」とみんな考えちゃうじゃん。
<堀江>
ないよ。
<岡田>
(笑)
<堀江>
そもそも、人生に保証なんかねーんだよ。っていう話ですよ。
<中略>
<岡田>
<堀江>
え、別にどうしようって、
<岡田>
うん。
<堀江>
生きればいいじゃん。
いや、いや、いや、だから、「どうしよう」っていうのはどうなると思います?そうなったら、何かマイナスあります?
<岡田>
例えば、さっきの話だったら、医学部に入ってる、このままだったら”医者”だと。でも自分は”アニメーター”になりたいんだ、というふうに思ったとしようよ。
<堀江>
そうですね。
<岡田>
堀江さんの本読んで感動しました。医学部やめました、アニメーターの学校に行きました。
アニメーターの学校行ったら、自分では上手い、周りからは上手いと言われていても、別にアニメーターとして食えるほどの才能はなかったんだと。
彼にしてみればもっと”保証”がある事をすればよかったとか、もしくは誰かに、お前は”アニメーターの才能”があるよっていうふうにお墨付き貰ってから、動けばよかったと考えちゃう。
<堀江>
アニメーターの才能って何ですか?
<岡田>
アニメーターの才能は何かって、俺に聞くの?
<堀江>
うん、”俺に”聞くの。
(会場笑い)
<岡田>
あの、"低収入でも書き続ける根性!"だよ。
あはははっ(笑)
ほら、それ別に誰でも出来ませんか?
<岡田>
実は別に誰でも出来るね。
<堀江>
でしょ。
<岡田>
普通の人より絵が下手なアニメーターいくらでもいるもん。
<堀江>
全然出来るでしょ。
<岡田>
アニメーターになりたい人も、なりたい人で、「これぐらい絵が上手くなきゃアニメーターになっちゃいけない」と思ってる。
だから、アニメーターにならない絵の上手い奴がいくらでもいるの。
で、アニメーターで、もう人から金取ってやれって思った厚かましい奴が、どんどんプロの世界入ってくるからさぁ。
原則堀江さんが言っている”厚かましいって言い方”を俺もしたけども、自分がやってる事が好きなんだから構わないじゃないかという、もう"開き直ったもん勝ちなのは確か"なんだけど。
<堀江>
そう、そう、そう。
確か。
<岡田>
でも、開き直ったもん勝ちという事は結局開き直れない人が99.9パーセントいるわけじゃん。
<堀江>
うん。
だから、"みんな開き直る世の中"っていうのを見てみたいよね。
僕はだから、いつもよく言ってるわけですよ。
つまりあれだよね、この舞台が逆転して、3人ぐらいが聴いてて、残りの全員が喋ってるような世界。
<堀江>
そうそう、
<岡田>
みんな好きなように生きている世界。
<堀江>
そういう世界。そういう世界、一回見てみたい。 ライター:遊牧のマサヒサ
出版記念イベントの動画は、
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