税制度っていうのはさ、別に「国民から巻き上げれば巻き上げるほど国が儲かって嬉しい」っていう話じゃないんだよ。当たり前だけど。
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4月6日に放送された岡田斗司夫ゼミ4月号では、
テレビでは絶対に言えない、あらゆる業界のタブーを次々と明かしていきました。
今回は、その中で質問があった「消費税アップ」について。
実はなぜ消費税が上がったのか、分かってない人多くないですか?(笑)
政治家の小難しい言葉を聞いても、よく分からん!というあなた。
分かりやす~く岡田斗司夫がご説明します。
では、そのハイライトをどうぞ!!
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「消費税アップ前に何か買いましたか?」(質問)
<岡田> いや、うーん……、消費税アップって言っても、3%だからね。
この間、自民党のおっさんと話したら、やっぱ最終的には15%狙ってるらしいからさ。
15%になるか、20%にになるか、ひょっとしたら25%になるのか、微妙なんで。
なぜ消費税を上げるのかっていうと、所得税とか法人税を下げようって考えてるわけなんだよな。
税制度っていうのはさ、別に「国民から巻き上げれば巻き上げるほど国が儲かって嬉しい」っていう話じゃないんだよ。当たり前だけど。
国っていうのは、何かっていうと経済が活性化して欲しいわけだな。
で、今の不況とか人口がだんだん減っていくなかで、どうやって経済を活性化させるかという方法論がいろいろあると。
「お金持ちに優しい社会学だろ」って今コメントに流れたけど、そのとおりです。
「所得税を下げたい」とか、「法人税を下げたい」っていうのは、お金持ちや企業に対してもうちっと優遇したい訳だ。
なんでかっていうと、これはもう自衛手段で、結局金持ちとかさ、グローバル企業っていうのは、その国を離れて生きていけるわけなんだよ。
あまりに所得税や累進課税とかで、金持ちから取っちゃうと、結局金をガバッと持っている人たちが日本国以外の国に行っちゃう。
例えばニュージーランドでもいいし、シンガポールでもいいし。
そうすると、僕らの本来国の税金を納めるべき所とか、もしくは、そこらへんの商店街でお金を使ってくれるものが、すべて国外に逃げちゃうわけなんだよな。
なので、どうにかしてお金持ちとか企業に対して、今までよりは優遇したい。
少なくとも今は日本の企業も、日本の金持ちも、まだ何となく日本から離れにくいから日本にいるだけの理由であって、実は、離れたくて離れたくてたまらないわけだ。
だってもう現にGoogleとかAppleとかはさ、色んな所に本社みたいなものを置いて、お金を払わないようにしているとか、税金払わないようにしているっていうのは、G20でも問題になっているくらいで。
もう国家よりは、超国家企業群の方がパワー強いワケなんだ。
どうやって税金取っていいのかわかんなかワケ。
それがあるもんだから、所得税とか法人税を、せめて諸外国並みにして、金持ちとか法人が逃げないようにした上で、消費税を上げる。
消費税っていうは結局、お金たくさん使う人が、税金納めるんですから、そんなに貧乏人の負担にもならないだろうと。「消費税取る代わりに、その分社会保障というのを建て直ししよう」というのが、おそらく自民党の長期的な考えだと、僕は思うよ。
そこら辺で確認とってたら、ほぼ、そのラインだというのを、政治家のおじさんたちも言うから。
ま、ホントかウソが知らないよ。
どれぐらい社会保障を厚くしようとしているかっていうのは、政治家によって全然考え方違うと思うけれども。
消費税を全くゼロにして庶民を見捨てようとする政治家なんて一人もいないんだよ。
そんなことやっちゃったら、一瞬いいかも分かんないんだけれども、絶対に国じたいがひっくり返っちゃうからね。
あ、「増税前に何か買いましたか」ね。
ま、将来20%か25%になるから、「今更なぁ」っていうことと、あとは、うーん、あんまり気にしないようにしているね。
電車賃とかそういうものが、変な値段になってきてややこしいからな。
ライター:天邪鬼のシュンスケ