FREEexなう。

2014年01月28日

【レポート】「アニメのDVD?買うわけない!」2013年のエンタメ業界を岡田が切る!!

kingDVDが売れない! 2013年、アニメ業界の現状とは?
LINE、twitter、FaceBook 2013年に最も躍進したネットメディアは?
「ゼロ・グラビティ」「まどか☆マギカ」「パシフィック・リム」「風立ちぬ」
オタク映画ベストとワーストは?



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 岡田「みなさんアニメのDVD買ってますか?」
 コメント「買うわけない」「買うわけない」「買うわけない」
 岡田「・・・うっわ~w」

 今回のレポートは2013年12月26日ニコファーレから放送された

 ニコニコユーザーとの対話を交えて、岡田斗司夫が2013年のオタク業界を解説。
有田芳生、 勝間和代、鳩山由紀夫、山本一太等の錚々たる出演者を尻目に
満足度アンケート第1位をたたき出した濃密な1時間。
様々な雑学を交え発揮する、岡田斗司夫の分析力をどうぞお楽しみください。
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 アベノミクス効果ですが、世の中じわじわと景気が良くなってきているらしいですが、
それがオタク業界に全く返ってきてない、降ってきてないんですね、悲しい事に。
 相変わらずアニメのDVD売れてません、全く。
 だいたいみなさん買ってますか?
 コメント「買うわけない」「買うわけない」「買うわけない」
 わははスゲーなぁw

 3000円くらい出してブルーレイ買うとか、ツタヤに行って500円とか300円出して借りるというのは、 割とリーズナブルな感じはするんですが皆さんお金を出してくれないです。
 もちろん、ネットにタダで転がってるというのもあるんですが、それ以前にみなさん自体があまりお金回りが良くなっていないというのを実感として感じるんです。

 コメント「需要はあるけど報酬がない」
 そのとおりですね。アニメ業界でも本当に景気の良い話は聞かないです。

 (中略)

 そしてアニメ業界の若手が育たない。困ったもんですよね。
 そこそこ育っていても、中堅以上の人たちの作品頻度が減っている。
 例えばエヴァンゲリヲンを作ってる庵野君にしても、2年に1作、3年に1作のペースになっちゃってるし、力のある監督であれば、どんどんそうなっちゃうんです。

 これは昔「クレオパトラ」という映画で、映画制作会社がバタバタつぶれてきたのとそっくり同じ状況で、あらゆるアニメに時間がかかりすぎてるんですね。
 良いアニメを作ろうとしてクオリティを上げすぎて、予算も上がり過ぎて、回収するためにさらに当てるための物を入れなければならない。

 宮崎駿が「風立ちぬ」をやるのに2年以上かかって、高畑勲が「かぐや姫の物語」をやるのに8年もかかっちゃったんですね。

 もともとスタジオジブリっていうのは高畑・宮崎に好きなように、なんぼでもアニメを作らせるスタジオだったはずだった。
 本来、2人が交互に毎年発表できる。
 つまり2年に1作で宮崎、高畑、宮崎、高畑、というようにアニメができるはずだったんです。
 コメント「細田もそう」
 細田さんもそう、新房監督もそうですね。
 どんどん制作期間が長くなっている。

 その分若い人がどんどん出てるのかというと、中々そうは行かない。
 予算も無い。テレビの中の放送の枠も増えない。

 なぜテレビの放送枠が増えないかというとゴールデンタイムにアニメを放送してもある程度視聴率のとれる上限が見えてきてしまったのが原因のひとつ。
 もうひとつの原因は、深夜枠のアニメは元々ファンがDVDやCDを買ってくれるという前提で予算を組んでいるんですが、 そこがどうも、皆さんがコメントで答えるように「最近買わねぇなぁ…」って言う状態が2年も3年も続いちゃったら、どうなるのかというと困った状況になってきたんですね。

 漫画もピンチです。
 僕にしてみれば、まだ「HUNTER×HUNTER」始まりませんw
 今回のお休み長くないですか?富樫先生w
 本当に描くんですか?あの別世界へ行く話しをw

 これは僕にとってのピンチなんですけど、漫画全体のピンチはコミケがょっと危なくなってきてますよね。

 それは、「黒子のバスケ」事件の犯人は捕まったんですけども、ああいう方法が有りだとわかってしまった。
 一人の熱狂的ファンの心が鬱屈したり欝っぽくなって、漫画の表現に関してテロといってはなんですが
作品に絡み出したらどんどん表現が出来なくなっていくんですね。

 「黒子のバスケ」事件みたいなことがあったら、編集部は絶対に作家を守ると言うんです。
 マガジンの編集者も「集英社だけでなく講談社も同じですよ、絶対に作者の表現は守る」と言ってくれるんですけども、やっぱ問題が起こらないようにあらかじめ紙面で表現を控えるようにどこもなっちゃうんです。

 コミケ自体のピンチは、2020年にオリンピック決まっちゃいましたよね。
 オリンピックが決まったのは、日本人としては良い事だと思うんですけど
 コミケの会場として、ビックサイトが使えなくなってしまうというのがそろそろ見えてきた。

 今年からディズニーさんがコミケに参加して、「もちろん違法はバシバシ取り締まります」と仰っています。
 恐ろしいですね。

 僕は近代著作権というもの自体が、実はある種の詐欺行為だと考えているんです。
 言い方は悪いですが日本の漫画や表現は、常に誰かがやったものを
 リスペクトという形でパクって、さらに面白く表現しての繰り返しでどんどん伸びてきたんですが
 それがやりにくくなってきている。

 「ニコ動ピンチ」ってコメントがありますが、ニコ動みたいな資本があって、やる事に多様性があるところは
 色んな手が打てるんですよ。
 でもそうではなく、個人の作家で「これ」がやりたいと思った人は「それ最近危ないからやめて、こっちだったら安全だよ」と言われても個人だからあまりやりたくないんです。

 コメント「著作権違反を公でやるのはまずい」
 それはよく分かるんですけど、経済特区という形でコミケ全体の著作権法を一時預かることが出来ないかと考えています。

 だってカジノに関しては自民党の議員が集まってあんなに熱心にやるんですよ。
 カジノってハッキリ言ったら博打ですよ。
 博打を国家が支援していいはずないじゃないですか。

 それよりは絶対にオタク文化とか漫画、そういうふうな物を特区として扱って
 著作権をこの中で放棄しろとは言わないですが、この中で出てくるものに関しては
 特区の中で0.3%とか3%とか、いくらでもいいですが特別税をかけて、それを分配すれば
いいのではないかと思います。

 著作権における二次創作の許諾という部分だけを緩和してくれれば、かなりいいと思うんです。
 これは僕が言ってるだけですけども。

 ただ、今言っている状況でアニメや漫画が国際的になって行くにつれて
 危ないものも増えてきているんですね。

ライター:ガッツのナオキ



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otakingex at 19:00コメント│ この記事をクリップ!

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