「女性の行政参画とか、そういう本当に大事な問題の本が出せれば、と思っていました。
でも実際にキンドルで本を出すと、面白いほど売れる本がはっきりしています。
★お金
★英語
★痩せる
この三種類ばっかり売れるんです」
これは勝間和代さん自身による、自己分析です。彼女はさらに、その構造に踏み込みました。
2013/11/19日号掲載
「★お金
★英語
★痩せる
これ実は【コンプレックス産業】の三大要素です。
自分で意気込んで『こんな本を売りたい!』と張り切っても、やはり【コンプレックス産業】のもつパワーにはかなわないんですよね」
さすが勝間さん、ちょっと笑って落とすコラムに仕上げていました。
自分の持つ武器から三つを選び出し、それを即座に【コンプレックス産業】と勝間さんは見抜きました。
せっかくだから、この考察をもう少し広げましょう。
【コンプレックス産業】とは、別に劣等感と関係ありません。
「自分に足りないのはココだ!」
と思わせることによって成立している商売のことです。
たとえば男性向けの【コンプレックス産業】は
●モテる
●出世
●不正への怒り
●エロ
●一攫千金の儲け話
です。
対して女性向けは
★お金
★英語
★痩せる
★占い
★感動秘話
並べると、ちゃんと対応関係があることに気づきます。
★痩せる=●一攫千金(努力しない)
★英語=●出世(ステキな自分)
★感動=●怒り(社会へのエモーション)
★占い=●経済予想
★エロ=●エロ
あんがい、男性も女性も、その本質においては変わりが無い。男女どっちも「自分に足りないのはココだ!」と思わせてくれる情報に弱く、それを差し出されると法外なお金を払ってしまうのです。
と、ここまで分析できるのに、僕と勝間さんの収入格差は広がるばかり。
うむむ、僕もマジメに【コンプレックス産業】に励まないと、オマンマの食い上げになっちゃうのかなぁ・・・
とりあえず、また痩せますか?(笑)