FREEexなう。

2013年11月11日

岡田斗司夫の近未来日記 279回「勝間さんに教わったこと」3

 「女性の行政参画とか、そういう本当に大事な問題の本が出せれば、と思っていました。

 でも実際にキンドルで本を出すと、面白いほど売れる本がはっきりしています。
 ★お金
 ★英語
 ★痩せる
 この三種類ばっかり売れるんです」

 これは勝間和代さん自身による、自己分析です。彼女はさらに、その構造に踏み込みました。

 2013/11/19日号掲載

2013y11m05d_153350972 「★お金
 ★英語
 ★痩せる
 これ実は【コンプレックス産業】の三大要素です。
 
 自分で意気込んで『こんな本を売りたい!』と張り切っても、やはり【コンプレックス産業】のもつパワーにはかなわないんですよね」

 さすが勝間さん、ちょっと笑って落とすコラムに仕上げていました。

 自分の持つ武器から三つを選び出し、それを即座に【コンプレックス産業】と勝間さんは見抜きました。

 せっかくだから、この考察をもう少し広げましょう。

 【コンプレックス産業】とは、別に劣等感と関係ありません。

 「自分に足りないのはココだ!」

と思わせることによって成立している商売のことです。

 たとえば男性向けの【コンプレックス産業】は
●モテる
●出世
●不正への怒り
●エロ
●一攫千金の儲け話
 です。

 対して女性向けは
★お金
★英語
★痩せる
★占い
★感動秘話

 並べると、ちゃんと対応関係があることに気づきます。


★痩せる=●一攫千金(努力しない)

★英語=●出世(ステキな自分)

★感動=●怒り(社会へのエモーション)

★占い=●経済予想

★エロ=●エロ

 あんがい、男性も女性も、その本質においては変わりが無い。男女どっちも「自分に足りないのはココだ!」と思わせてくれる情報に弱く、それを差し出されると法外なお金を払ってしまうのです。

 と、ここまで分析できるのに、僕と勝間さんの収入格差は広がるばかり。

 うむむ、僕もマジメに【コンプレックス産業】に励まないと、オマンマの食い上げになっちゃうのかなぁ・・・

 とりあえず、また痩せますか?(笑)

<<前回、「勝間さんに教わったこと」2はこちら

>>次回、「いつまでもリバウンドしてると思うなよ」はこちら

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