それらをネガティブに捉えないんですよ。
本棚にそれを並べるってことは、いつかそういう自分になろうという宣言なんだっていうことですね。
---------- ---------- ----------
9月23日(月)・祝日・昼の12時から開催した、本好きのための祭典。
スタンダードブックストア(本屋さん)に併設されたカフェで、岡田斗司夫が話す90分間のトークショーです。
一癖も二癖もある注目の書籍を紹介する、岡田斗司夫流“本の読み方、選び方”。
僕たちの本棚とは「何か」から本屋さんの行く末までを語り尽くす、本濃度120%でお送りします。
---------- ---------- ----------
内田 樹さんが話していて、僕がそれを聞いて、すごくすっとしたんですけども。
内田 樹さんが話していて、僕がそれを聞いて、すごくすっとしたんですけども。
本棚とは何か。自宅の本棚とは何かっていうと。
あるべき自分の希望であると、内田さんがおっしゃったんですね。
つまり、こんなに並んでいる本の本質は何かっていうと。
将来こういう本を読みこなせる自分になりたいっていう未来像である。
もちろん、自分が読んだ本も置いてるんですよ。
大半はもう読んだ本なんですけども。
僕らはついつい家にある、まだ読んでない本ありますよね。
いつか読まなきゃいけないと思っている本。
それらをネガティブに捉えないんですよ。
そうじゃなくて、いつか自分に読みこませる本として、先行投資として、ここにおいていると。
本棚にそれを並べるってことは、いつかそういう自分になろうという宣言なんだっていうことですね。
だから、その自分の本棚っていうのを、まるでスポーツジムみたいに考えるんです。
スポーツジムに入る時に最初から筋肉隆々で、30分とか1時間ジョギングできて。
4キロも5キロも水泳できる人なんていないわけですね。
一番最初は、なんかこうダブダブの体で、筋肉なんかもうほとんど無くてっていう状態から。
ずっと頑張っていると、いつかはスポーツジムのトレーナーのお兄さんみたいにマッチョな感じに、お姉さんみたいにスリムな感じになるんじゃないかという憧れを持って、スポーツジムに通う。
自宅の本棚も同じで、全てが読み終わった本だけで、まるで自分の戦利品みたいに飾る必要はないんだ。っていう考え方です。
僕はすごく面白いなと思いました。
僕もついつい本棚っていうのは、自宅にある本棚の本は、全部読まなきゃいけないと思ってたんですけども。
内田先生の考え方は、それの発想の逆転させて。
未来の10年後の自分はこういう本をすべて読んで、頭の中に入れている状態でありたいというプレゼンテーションの場として本棚というのを考えたんですね。
これすごく面白いなと思いました。
これが本に対する付き合い方の、パターンAですね。
************************************