声優さんがストーリーや設定を考え、シナリオを発注する。セットを組んで、その中で声優さんに演技してもらう。それを撮影して、ロトスコープにかけてアニメにする。もちろん声はオリジナルの声優さんをそのまま使う。
まさに「声優による、声優のための、声優のアニメ」じゃないか! こういう企画こそ、「みんなのアニメ」でやるべきだ。
張り切った僕は、ホリエモンにニコ生本番中にプレゼンした。
2013/10/22日号掲載
「面白いと思います。でも、なんで声優主導のアニメって、いままで作られなかったんですか?」
「たぶん、みんな『アニメはアニメーターのもの』って思い込んでたからじゃないかな?
以前に僕がガイナックスを立ち上げたときも『アニメファンがアニメ会社を作っても成功しない』と言われたよ。
声優さんは、アニメができてから参加すれば良い、という無自覚な差別意識があるのかもしれない」
「僕も以前、ミュージカルに主演して大成功しました。
でも、なんでホリエモンなんだ? と怒る人はいっぱいいました」
「声優になぜアニメ企画が? と同じだね(笑)」
「なんで? は関係ないんです。見たい人がいるかどうか、が問題なんです。
『見たい人』がちゃんといるなら、常識や世間の評判なんかどうでもいい。
声優さんが企画して、動きも演じてるアニメがあれば、きっと見たい人は多いでしょうね。
面白い。やりましょう!」
というわけで、これでまた作りたいフィルムが一つ、増えた。
とりあえず「みんなのアニメ」の企画リストはこのようになる。
① ホリエモン「中年男が宇宙開発に燃える話」
② ピクシブ1「集まったイメージボードで作る」
③ ピクシブ2「集まったストーリー案をごった煮して作る」
④ 田中圭一式「リアルタイム・アニメ」
⑤ 声優企画のロトスコープ
⑥ 3DCGのアニメ(FREEex内部でやりたいメンバーがいるため)
もうすでに6本だ。どうする?
おまけに先日、僕がTwitterで
「2020年の東京オリンピック決定!宮崎駿が引退をいつものごとくちゃぶ台返ししてアニメ新作を作る。
その名も・・・・・・
巨神兵、東京五輪にあらわる!」
とヨタを書いたら、数秒後にホリエモンは「面白い。それも作りましょう」
あれ? ひょっとしてこの人、企画はザルなの??(終わり)
<<前回、「ホリエモン計画」11はこちら
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