FREEexなう。

2013年09月19日

【レポート】岡田斗司夫=20キロリバウンドで絶体絶命の危機、どうする!?

写真僕、今、リバウンドして、だいたい20キロくらい太っちゃったんです。実は、去年ぐらいからダイエットをしようとしていたんですけれども…。自分の本を読まなかったんですよ。自分が考えた理屈だからわかっていると思っていたんです。

------------------------------------------------
2013年9月7日(土)に開催された「レコダイで経営戦略?! 『楠木建×岡田斗司夫 戦略読書対談イベント』(東京・渋谷)」のレポートです。岡田斗司夫が、優れた経営戦略を研究し続けている楠木健氏と『レコーディング・ダイエット決定版』について語りました。人間が成功するためにはストーリー仕立ての戦略が必要だとのこと。

楠木建氏は、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科の教授で、専門は競争戦略です。著書に『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)など。同氏が『レコーディング・ダイエット決定版』について論じたレポートはコチラ
------------------------------------------------

楠木:よく僕があるのは、「今度こういう戦略でいこうと思っているんだけど、お前どう思うだ?」っていう戦略のプレゼンテーションをいただくんですけれども。ほとんどが静止画の羅列になっているんです。要するに箇条書き。一方、レコーディングダイエットは、徹底して直列になっている。素晴らしいと思うんです。

岡田:はい。

楠木:因果論理っていうか、常に時間を一緒にしょっているものなので。人間は結局時間が入っちゃうと一気に無力化するという面があるんじゃないかなと。だから、既存の会社の戦略でも、必要なことは全部決めているのに、それがどうつながっていくのかがわからない。戦略が静止画になっちゃっている。

岡田:はい。

楠木:ダイエットも同じで。僕はこれまでのダイエット本、よく知らないですけれども。これも大切、あれも大切。例えば「運動もしましょう」「栄養のバランスも大切」。

岡田:ああ、そうですね。

楠木:「カロリーとっちゃだめ」など、どんどん箇条書きで長くなる。その結果、ダイエットできなくなる。

岡田:あと、最新理論が発表されるたびに不安になっちゃうんですよ。だからあれもよくない。

楠木:なるほど。レコーディングダイエットは、もう、徹底して時間の流れ。第1段階終わるとこうなっているので、次に、第2段階。本当にすばらしい。

岡田:あれはですね、その、やっている人間も守れないんです。僕、今、リバウンドして、だいたい20キロくらい太っちゃったんです。

(会場から笑い)

岡田:スイマセン。2007年のときにレコーディングダイエットの本を出して、そこから2年間以上は何もしなくても、体重をキープできた。3年目くらいからちょっとずつ太りだして。今、2007年だから、6年目ですね。今年の夏の体重が一番痩せていた頃に比べて20キロくらい太っちゃった。実は、去年ぐらいからダイエットをしようとしていたんですけれども…。

楠木:はい。

岡田:自分の本を読まなかったんですよ。何せ、自分が考えた理屈だからわかっていると思っていたんです。いつの間にかあれをメソッドだと思い込んでて、「こういう手順でやればやせる」というふうに思った。

でも、やっていたら、全然ダメなんです、できない。そうじゃなくて、頭から読んで、「ああそうか!一番最初は、何も考えずに、カロリーとか一切考えずに、とりあえず書くところから始める。書いて自分にあきれて笑っている段階をやんなきゃなんだ」と。

1回成功しちゃうと、自分が成功しちゃったパターンがわかっているから。効率よく必要のない段階を飛ばしちゃおうと思っていたんです。例えば、全部で7段あったら3段から始めて大丈夫だと思っちゃう。これで半年間、書いているけれどやせないという状態でした。

楠木:なるほど。

岡田:それで、しょうがないからと思って、7月くらいにもう1回本を読んだ。7月末くらいから、ずっと書いて、やせるつもりなくて、書いて書いて書いてました。そうすると、さすがに、8月に入ったあたりから、おかしくなってきた。「ああ、また太る努力やってはるわ」と。

そしたら、体重が、今、ジワジワジワと減ってきて。今、着ている服がシワジワとだぶだぶになってきた。『オレが6月に金かけて作った服どうなっているの?』っていうまた昔のむなしい思いをもう1回やっている最中です。

楠木:いや、本当に今の話は、インパクトあるなと思います。つまり、レコーディングダイエットはメソッドではない。

岡田:はい。

楠木:僕に言わせれば、あれは論理体系なんですね。

岡田:ああ、はい、はい。

楠木:人間の本性を捉えまくった論理体系。

岡田:はい、はい、はい、はい。

楠木:あれをお書きになったご自身でさえ数年経ってみるとやるのが難しい。ということは、いかに人間が、その論理の時間的な展開を考えた上で実行することが難しいのかって言うことだと思うんですけれどね。

岡田:要するに、メソッドにして箇条書きにして、こういうふうにすれば大丈夫みたいな法則しちゃうとだめ。全部、頭からお尻までのお話でないと、人間は飲み込めない。

(ライター:臼村さおり) 






コメント一覧(新規コメント投稿は、上のFacebookソーシャルプラグインをお使いください)