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2013年07月23日

【レポート】『風立ちぬ』は100点満点で98点!と岡田斗司夫

風立ちぬこれまでの宮崎駿の映画って、どれを見ても、正直、最後に出てくるセリフがしゃらくさい。それはもう『カリオストロの城』から、『ラピュタ』から、『ナウシカ』まで。

「あなたの心です」とか、「人は大地を離れて生きていけないの?」とか、「そのもの蒼き衣を纏い」とか、あるじゃないですか? 最後でみなさん、「はい?」って思いませんでした?


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こんにちわ。映画館でヒロインを見て、「ルパンの絵だ!」と初めて気がついた”おしゃべりのリエ”です。
大人になると涙腺がゆるくなって困ります(;_;)

公開初日、映画館に行って『風立ちぬ』を見て、翌日、『岡田斗司夫が”風立ちぬ”の感想を語るよ!』という海賊生放送をするという企画。なんと、公開二日目ももう一度見直し、気合いたっぷりで、その日の夜の放送に臨んだ岡田です。

まだ映画をご覧になっていらっしゃらない方に、余計な先入観を残したくないという岡田の意向により、タイムシフト視聴は組んでおりません。ご了承ください。

今回のハイライトは、そんな岡田の意向をくみ、ネタバレ部分ははずして総論を選びました。が、それでもビミョ~なネタばれ(!?)が心配な方は 、晴れて劇場に行ってからお楽しみ下さい(^^)
では、では。

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風立ちぬ100点満点で何点ですか? って訊かれると、98点でしょうね。 

宮崎駿の映画って正直これまで、どれを見ても、それはもうカリオストロの城から、ラピュタも、ナウシカも、一番最後にみなさん「はい?」って思いませんでした?
「あなたの心です」とか。「人は大地を離れて生きていけないの?」とかですね。なんなんですかね。「そのもの蒼き衣を纏い」とか、あるじゃないですか?

最後に出てくるしゃらくさいセリフですか。
 そこが僕イヤってわけじゃないんですけども、2時間にまとめて映画に作ったら、やっぱりそれは最後の最後のまとめは、しゃらくさくなるのはしかたがないな。というふうに思ってたんです。

 でも、今回の映画には一切そういう部分がなく、ぶちきれるようにプーンって終わってしまったんですね。 
 宮崎駿は芸術嫌ってたんですけど。

 この作品は、火垂るの墓への返戻であり、エヴァンゲリオンへの返戻だと思ってるんです。

 火垂るの墓で見せた「戦争と日本人」。高畑勲にとって、戦争はそうだっかもわからない。
 でも、宮崎駿俺にとっては、そんななんだろうな、共産主義思想。 
 確かにオレも若いころは共産主義の社会運動したけれども、今の俺そこじゃないんだよっていうのが、はっきり現れている。

 で、エヴァンゲリオンへの解答っていうのは、美しさと残酷さっていうのは、そんな画に描いて「ほら残酷だろう?」「ほら美しいだろう?」っていうものじゃないだろう。 
 アニメっていうのは動きを表すんだけども、でも、演技させてもここまでできるんだよ?って。
 演技っていうのは、見てる人間に理性では分からないんですけど、感性にだけ訴えるもんだ。
 なんか知らないけどもこのシーンゾクッとするってのは、理性的にはわからないけど、感性としてゾクッとするってことだ。それをあの映画でちゃんと積み上げてきたのがすごいと思います。 

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その感動を『クラウドシティ』 で熱く語り合いませんか?

興味のある方は こちらhttp://blog.freeex.jp/archives/51347974.htmlをご覧ください。 

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ライター:おしゃべりのリエ






otakingex at 19:00コメント│ この記事をクリップ!

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