これまでの宮崎駿の映画って、どれを見ても、正直、最後に出てくるセリフがしゃらくさい。それはもう『カリオストロの城』から、『ラピュタ』から、『ナウシカ』まで。
「あなたの心です」とか、「人は大地を離れて生きていけないの?」とか、「そのもの蒼き衣を纏い」とか、あるじゃないですか? 最後でみなさん、「はい?」って思いませんでした?
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こんにちわ。映画館でヒロインを見て、「ルパンの絵だ!」と初めて気がついた”おしゃべりのリエ”です。
大人になると涙腺がゆるくなって困ります(;_;)
公開初日、映画館に行って『風立ちぬ』を見て、翌日、『岡田斗司夫が”風立ちぬ”の感想を語るよ!』という海賊生放送をするという企画。なんと、公開二日目ももう一度見直し、気合いたっぷりで、その日の夜の放送に臨んだ岡田です。
まだ映画をご覧になっていらっしゃらない方に、余計な先入観を残したくないという岡田の意向により、タイムシフト視聴は組んでおりません。ご了承ください。
今回のハイライトは、そんな岡田の意向をくみ、ネタバレ部分ははずして総論を選びました。が、それでもビミョ~なネタばれ(!?)が心配な方は 、晴れて劇場に行ってからお楽しみ下さい(^^)
では、では。
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100点満点で何点ですか? って訊かれると、98点でしょうね。
宮崎駿の映画って正直これまで、どれを見ても、それはもうカリオストロの城から、ラピュタも、ナウシカも、一番最後にみなさん「はい?」って思いませんでした?
「あなたの心です」とか。「人は大地を離れて生きていけないの?」とかですね。なんなんですかね。「そのもの蒼き衣を纏い」とか、あるじゃないですか?
最後に出てくるしゃらくさいセリフですか。
そこが僕イヤってわけじゃないんですけども、2時間にまとめて映画に作ったら、やっぱりそれは最後の最後のまとめは、しゃらくさくなるのはしかたがないな。というふうに思ってたんです。
でも、今回の映画には一切そういう部分がなく、ぶちきれるようにプーンって終わってしまったんですね。
宮崎駿は芸術嫌ってたんですけど。
この作品は、火垂るの墓への返戻であり、エヴァンゲリオンへの返戻だと思ってるんです。
火垂るの墓で見せた「戦争と日本人」。高畑勲にとって、戦争はそうだっかもわからない。
でも、宮崎駿俺にとっては、そんななんだろうな、共産主義思想。
確かにオレも若いころは共産主義の社会運動したけれども、今の俺そこじゃないんだよっていうのが、はっきり現れている。
アニメっていうのは動きを表すんだけども、でも、演技させてもここまでできるんだよ?って。
演技っていうのは、見てる人間に理性では分からないんですけど、感性にだけ訴えるもんだ。
なんか知らないけどもこのシーンゾクッとするってのは、理性的にはわからないけど、感性としてゾクッとするってことだ。それをあの映画でちゃんと積み上げてきたのがすごいと思います。
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その感動を『クラウドシティ』 で熱く語り合いませんか?
興味のある方は こちらhttp://blog.freeex.jp/archives/51347974.htmlをご覧ください。
ライター:おしゃべりのリエ