『悩みのるつぼ』、今回は「長年の不倫関係に悩んでいる女性」からの相談です。
***************************** 相談 ******************************
７０歳を超えましたが、年寄り若く見えます。小さな会社を取り仕切っています。
取引先の社長とは１０年来の不倫関係です。お互い忙しいのと遠く離れているので、月に１回か２カ月に１回、食事をしてセックスする関係がずるずると続いてきました。
ふと、私は愛されているのだろうかとの疑問がわき、それを確かめようと１泊旅行に誘いました。明くる日、美術館を、街をめぐり楽しくすごそうと考えていたのです。ところが、前夜しっかりと私に種をまいたのにもかかわらず、家庭菜園に種をまかなければいけないのですぐ帰りたいとのことで、ムカッとしましたが帰りました。
その後、一切のお誘いは断っていますが、ここ１年ほどに月２回くらいお誘いの電話がきます。お食事だけならいいよというと、それ以上のことを要求してきます。
その厚かましさにヘキエキしております。それって１０００万円お金を貸してくれって頼むことよりもっと厚かましい破廉恥な依頼ではないでしょうか。
愛情をもっていない相手によくもそんなことを言えるのか、びっくりです。大阪市長の慰安婦発言を聞いても、考えれば案が得るほど男性という人種がわからなくなりました。
この先、男性不信で過ごすのは哀しすぎます。男性という人種をわからせてください。
***************************** 回答******************************
結論から言うと、あなたは彼のことが好きなんです。
でも彼が本当に自分を好きかどうかわからない。言っちゃえば中学生みたいな恋愛相談。
でも彼が本当に自分を好きかどうかわからない。言っちゃえば中学生みたいな恋愛相談。
でも、その上に「不倫」「破廉恥」「慰安婦発言」「男性不信」などの余計なトッピングが乗っかってて、自分でもわかんなくなってます。
同じ相手を10年も誘って、いっしょに旅行も行ってるんです。ケンカしてセックス拒否されても、まだ誘ってくる。そんな彼はあなたが好きに決まってるでしょ？
そんな彼との不倫関係を10年も続けてる。もう一年も食事だけのお誘いに毎回「ほんとにそれだけ？」と確認しては怒ってる。あなただって彼が好きなんです。
さっさと仲直りして素直になりましょう。今後は「美術館とかのお楽しみは、かならずセックス前」って覚えとけばいいじゃないですか。
でも、相談文を読んで、一箇所だけひっかかりました。
「一千万円お金を貸してくれって頼むことよりもっと厚かましい破廉恥な依頼」とあなたは書きましたよね。
なぜ一千万円？ お金の話がこれまで出てきてないのに？ 破廉恥と責める正義感の強いあなたが､なぜ不倫関係という法律違反を？
とても謎だったので、こんな妄想をしてしまいました。
あなたはむかし、彼に借金をお願いしたことがあり、深く恥じている。だから彼の不実をなじるときに「借金よりもずっと破廉恥な」と言いたくなってしまう。
正義感の強いあなたが、なぜ不倫という違法行為をした理由もこれなら納得できます。元々、この関係が「融資依頼と、見返りとしてのセックス提供」というビジネスライクなものだったから。愛や恋ではなく、「交換」ではじまった関係。
なのであなたには不倫＝悪、という発想がない。あくまで仕事のため、と割り切った関係だった。なのに双方が「それ以上の気持ち」を持ってしまった。
考えすぎですよね？ 失礼しました。これは今回の相談とは関係ありません。お許しください。
私の言いたかったのは、始まりは打算や下心であったにしても、10年続けた二人の気持ちは本物だ、ということです。本物だからこそ、もろく、はかない。ビジネス的な視点であなたが厳しく品質チェックしちゃうと、それだけで壊れちゃうかも。
