川上 え?だって嫌われてないじゃないですか?
岡田 いやいやいや!!!!それは!嫌われないように!毎回毎回放送の中で言葉を駆使して“俺はお前らの味方だぞ!”って言いながら500円をかき集めてるから何とか嫌われずに済んでんじゃないですか!!
川上 はい!で、その事によって日本のネット文化の未来を明るくしてるんですよ!!
3/14(木)ニコ動、川上量生会長との対談!【限定放送】では、自身の口から”ニコ動の未来像”が語られました!ニコ動の仕組みの根本の”理念”の話から、岡田斗司夫がニコ動にとってどういう”存在”なのかまで!話はとんでもない方向へ進んでいきます。ここでは、そのハイライトをどうぞ!
S田 まずは、じゃあ。僕が”いちユーザー”として質問することにします。『なんでプレミアムで525円も払ってるのに、さらにお金を払ってまでブロマガで料金を請求されなきゃなんないんだ!』
岡田 ああ、なるほど。
S田 結局、プレミアム会員になって岡田斗司夫の番組見てたのに!っていう事だっと思います。
岡田 はいはい。“せやなせや” “なそれそれ” “うんうん” ってコメント書かれてますね。つまりなんでブロマガっていう仕組みを初めてユーザーからさらに個別にコンテンツ毎というか、作家ごとにお金を取ろうかなという風に思ったんですか?川上さん!
川上 いやあ~。。。ただ単に・・・足らないからですよね。
岡田 ん!?
川上 500円じゃ・・・簡単に言うと・・・
岡田 え?え!ちょっと待って、今の本当に?マジでそうなの?500円では結構足りない?
川上 えっとね、あの…足りないですよね。やっぱり、そこの単価を上げないといけないと思うんだけど、要するにニコ動ってもともと500円でいろんなサービスを拡充してきたわけですよ。
岡田 はいはいはい
川上 でもね、それってやっぱり限界に来てて、ずーっと出血しながら無料コンテンツを増やしていくのってやっぱり限界があるんですよね。
岡田 ぐふふ
川上 それで、あの。。。ブロマガのお金っていうのは、実はドワンゴにとっては、あの利益になってなくて・・・
岡田 うん。
川上 ドワンゴにとってはプレミア会員増やしたほうが得だから、あのう、ブロマガ自身にお金を払ってもらうことに対してウチが得するってことはないんですよ。そうじゃなくって、そういうネットでお金を取るプラットフォームを作ることで、あのう。ネットで儲けられる人が増える!
岡田 うんうん。
川上 だから、プレミアの500円で儲けてるのって、ドワンゴじゃないですか。でも、ドワンゴがネットのいろんな人たちに全部お金を払うのって出来ないんで。そしたら、そういう人たちが稼げるプラットフォームを作ろうっていうのがブロマガを作った一番のきっかけですよね。
岡田 うん。あのね!僕、冒頭で『僕、毎月ドワンゴさんに60万から90万くらい払ってますね』って言ったんですけど、あれって逆説的に言えばそんぐらいしかドワンゴさん儲けてないわけですよね。
川上 いや!あれはウチにとっては、別に。あの・・・
岡田 で!すいません!ぶっちゃけ、僕のブロマガの入ってきてる会員さんっていうのは有料チャンネルではかなり高い方だと思うんですね。で、それの一人としても ”月に100万ドワンゴを儲けさせることが出来ない!” ということは、こういう奴が100人いても月当りの粗利が1億にも届かないっていうのは、そんなにドワンゴとしても儲かる事業ではない?
川上 いや!ドワンゴとしてはビジネスにならないですよね。ドワンゴにとっては実はこんなことやらないほうがいいんですよ。あの、、、実は
岡田 うんうん、いや。わかります。
川上 け、経営としては・・・
岡田 わかるのは、何でかっていうと。これって有名人よんでブロマガやりましょうって言ったらできる人とできない人がいるじゃないですか。ただ単に有名なだけの人もいれば、漫画は描けるんだけれどもしゃべれないっていう人もいるし、しゃべれるんだけれども放送に適した早い喋りができない人もいる。で、そう人たちも全部ディレクションしてあげなきゃいけないわけですよね。で、そうするとさっきもおっしゃってたみたいに、外注してテレビをやってる人たちを使って番組をやったから、思ったより番組作りにお金かけちゃったわけですよね。
川上 はい。いや、うち実は全然儲かってなくて、今後も儲からないと思うんですよね。
岡田 ぶっ!
川上 あのう、これネットの中でお金を稼げる人を作ることが正しいと思ってるからやってるんです。
岡田 はいはいはい。さっきおっしゃってた、ユーザーの中の経済圏を・・・
川上 作るため!
岡田 っていうのは、つまり言い方をかえれば、君たちの中でこれまでは持ち出しで番組やコンテンツを作っていた人たちがほとんどなんだけれどもその中でもチャンスがある人たちにお金を回るようにしてあげようよみたいな事なんですね。
川上 そうですそうです!で!順番こういう風にしてるっていうのは多分、あの。ニコ動で本当やるんだったら有名人よりも有名ユーザーのほうが会員とか増えるんですよね。
岡田 はいはい。
川上 で、だったらそっちをなぜ先やらないか?っていう事だと思うんですけど。結局、まず先例を作ってあげないとそういうお金を儲けることに対して批判的なユーザーっていうのはすごく多いから、そうするとユーザー自身が足を引っ張り合っちゃうんですよね。
岡田 ふんふんふんふん
川上 だから!これは、その有名な人たちがお金を取っていて “これはこういうもんだ!” っていう風にみんなが認知されたところでユーザー自身もお金が稼げるようにしよう!っていうそのための地ならしですよ。
岡田 え!? じゃあ俺は ”地ならし” のために嫌われ役を今やってるんですか?
川上 え?だって嫌われてないじゃないですか?
岡田 いやいやいや!!!!それは!嫌われないように!毎回毎回放送の中で言葉を駆使して“俺はお前らの味方だぞ!”って言いながら500円をかき集めてるから何とか嫌われずに済んでんじゃないですか!!
川上 はい!で、その事によって日本のネット文化の未来を明るくしてるんですよ!!
岡田 川上さん・・・やりなれてないフォローは余計”変”です。
