FREEexなう。

2012年06月30日

岡田斗司夫プレゼンツ おすすめ市民日記「Youtubeの再生回数は企業通貨」

Googleが「新しい通貨の概念」を持ち出してきた。「広告獲得のための評価維持」ではなく「通貨」、「再生回数は通貨」というのは余りに面白く、僕もいままで見逃していた視点だ。
岡田斗司夫の考察より)

以下、クラウドシティ市民 新聞のマコトさんの日報より
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【Youtubeの再生回数は企業通貨】
Youtubeでアップした動画は、再生回数が300回を超える時にいったんカウントが止まってしまう現象があるらしい。

ギズモードジャパンのサイトで、この件についてGoogleに取材した内容が掲載されている。
Googleによれば、
再生回数がわずかなものは無視しているけれど、ある程度以上の再生回数であれば無視できないので、不正がないかどうか検証する。その境界が300回であり、そのためいったんカウントはストップするそうだ。

FREEex社員的に無視できなかったのは、Google担当者の次の一言。

我々は「動画再生回数は通貨」と捉え、ビューの不正操作は可能な限り排除する努力をしています。

そうか。Googleも、Youtubeのビューをそのまま企業通貨だと考えているのか。

http://www.gizmodo.jp/2012/06/youtube301.html

text by 新聞のマコト


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[【メモ]個人通貨についてワシも考えた】

半年前ぐらいに、北朝鮮ではチョコパイが流通している話が出てました。以下は朝日新聞サイトからの抜粋。

下に結論描いたので、面倒くさい人は読み飛ばしてもらっても結構。

 韓国企業が操業する北朝鮮の開城工業団地で最近、北朝鮮労働者のおやつに出される韓国製のチョコパイをめぐる騒動が相次ぎ、入居する123企業の経営者たちを悩ませている。持ち帰れば自由市場で高値で売れるため、人気が沸騰しているのだ。

 韓国で広く食されているチョコパイは1個300ウォン(約20円)足らず。当初、各企業が月平均105ドル(約8千円)の給与とは別に、午後の間食用として1人2個程度を配っていた。ところが、ノルマ達成の成果給とし、最近は10個支給する企業も現れた。

 北朝鮮労働者も各企業の事情を情報交換。支給数が少ないと生産性が落ちるようになった。困った企業側は今月10日、支給数のガイドラインを作って横並びを目指すことで一致したという。

 一方、9月ごろには北朝鮮労働者の代表が、チョコパイではなく現金での支給を提案する事件も起きた。チョコパイが自由市場を通じて他の住民に広がり、韓国へのあこがれにつながることを北朝鮮当局が警戒し、労働者に「現金支給提案」を強要した可能性があるという。(ソウル=牧野愛博)


つまり、北朝鮮の労働者は、ウォンよりチョコパイ現物支給を希望していると。
言い換えれば国そのものより、チョコパイの方を自国民が信用しているってこと。

余談だけど、
確かその後、「じゃあチョコパイの品質保証ができるような統一規格を作りましょう、という動きがある」というニュースも出ていた気がする。
あと、韓国が大量のチョコパイを気球で飛ばしたとか。
閑話休題。

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貨幣とは信用そのもの。
個人通貨を発行するなら、その個人が信用できなければならない。

でも、一般レベルでは、個人の信用って担保が難しい。
夫婦や親子間だって維持できるとは限らない。

だから思うのは、
ドルだって当初は金本位制で始まったように、
最初はリアルな事物に結びついていなければいけないと思うのだ。

例えばパン屋さんが発行する個人通貨「パン」なら、「ミニクロワッサン1個との引換券」が「1パン」。
すると、10パン獲得した人は最低でも、その店に行ってミニクロワッサン10個もらえる価値は手にできる。ミニクロワッサンの味も形も一定ではないけれど、一応の目安として。
「それでいい」キャラの人もいれば「私の1パンは70グラムかっきりです!」というキャラクターの人もいるだろう。

私なんかだったら何も持ってないから「肩たたき10分」を1単位とか。
とにかくそこから始めなければ始まらないのではないか。

あくまで名目はパンなり肩たたきなりで、そこから先の交換は自由。
チョコパイのように。
それが実現できる人の個人通貨は極めて流通しやすそうだ。

text by  新聞のマコト

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【岡田斗司夫の考察】

 ほとんど同時にニュースに出たこれらの記事。ただのネット系記事や経済のお笑いニュースと見過ごすこともできる。
 でも、僕らはすでに「評価経済的な視点」を手に入れてしまっている。

 Googleはいまや「企業以上、国家未満」の存在だ。領土や防衛力や国民はいない。でも排他的シェアや熱狂的ファンがいる。なにより「喰わせなくちゃいけない国民」「維持しなきゃいけない防衛戦」が無い分だけヘタしたら「国家」よりも有利かもしれない。
 そのGoogleが「新しい通貨の概念」を持ち出してきた。「広告獲得のための評価維持」ではなく「通貨」、「再生回数は通貨」というのは余りに面白く、僕もいままで見逃していた視点だ。

 次の「チョコパイ通貨」という話も痛快だ。
 国家が与信して発行する通貨にはとうぜん、強弱がある。その強弱を決める相手とは同じ通貨であるとは限らない。円やドルのライバルはユーロや元とは限らない。ひょっとしたらチョコパイかもしれないし、iPhone5の「人より一週間早い予約券」かもしれないし、どっかのアイドルが個人で発行する「握手券」かもしれないのだ。
 これらの動きを個別に散発的に見ていると「そんなのを通貨と言えるのか?バカらしい」と言いたくなるかも知れない。
 でも、このような動きが世界中で毎日、何万箇所かで起こったら?それらすべてがリンクされて、ネット上で「ほぼ納得できる兌換率」で流通が始まったら?
 個人の時間を束縛するような「地域・期間限定通貨」は債権のように流れるかも。
 個人よりは持続性の期待できる企業通貨、たとえばマイルなどは疑似通貨として弱小国の通貨よりも「強く」なるかもしれない。

 評価経済的な視点を持てば、日常のいろんなニュースがいきなり「未来の海図」に見えてくることもある。 






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