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2012年06月16日

【ガンダム特集】原子力とガンダム

水素爆弾(水爆)が発射されるシーンが、日本のアニメ(ガンダム)にはあったんだよ。

『ニコ生 岡田斗司夫ゼミ』、記念すべき第一回:原子力とオタク で語られたテーマは「原子力とオタク」。
中でも、アニメ作品の設定のおいて「原子力」「核兵器」「原爆・水爆」は、どういう扱いになっているのか。
岡田の鮮やかな説明が続きます。

「メルトダウンなんて起こりえません」と同じで、「モビルスーツ同士の戦闘なんて起こりえない」って考えていたからこそ、あんなすごいことが起こっちゃったというわけ(設定)なんだ。

岡田斗司夫の「ガンダム」解説、圧巻です。


『ニコ生岡田斗司夫ゼミ』 第一回 原子力とオタク 25:00~ご覧ください。

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【文字起こし】


有名な話なんだけど、機動戦士ガンダムの第一話って核爆発シーンあるよね。

ザクがガンダムにズバっとぶった切られるシーン。

ズバっとぶった切られる時に核爆発が起こって、コロニーの外壁に穴が空いて、アムロは「いかん、これしてたらコロニーに穴が空いちゃう」って。

あれを出したのは、富野さんの大冒険なんだよ。あの時代、核を出すことはすごく嫌がられた。


マ・クベとの戦いでは「水素爆弾」って言い方をしてる。
核爆弾と言わずに水素爆弾っていったら、スポンサーもTV局もわからずに通しちゃうんじゃないかっていう、富野由悠季一世一代の賭けだったんだよ。
で、その賭けに勝った。

水素爆弾が発射されるシーンが日本のアニメであったんだよ。あれ、有り得ないシーンだよ。
テレビ、それも中京テレビでだよ。
機動戦士ガンダムっていう子供向けアニメで、水爆の発射シーンがあったんだ。
それなのに、水爆って言わずに水素爆弾って言ったから、誰も気づかずにオンエアされちゃったんだ(笑)


(アニメ界では)これでいけると思ったんだろうね。

後に超時空要塞マクロスってアニメで、台本に核爆弾とか書いたんだよ。
マクロスの爆発って、大型の爆発は全部核爆発なんだよね。いわゆる原爆だね。

でも、最初に原爆って書いてたら、まず台本段階でNGが出た。そりゃそうなんだけど。

それで融合弾って書いた。
それでも、一回核爆弾って書いちゃったからチェックする側も厳しくなっちゃった。融合弾も駄目。
で、河森正治さん一生懸命考えて・・・・

(コメント)「反応弾」

反応弾。そうそう今、出ましたね、コメントで。
反応弾って書いた。
反応弾だったら大丈夫ということで、核反応の反応からとって、反応弾っていうのを、ミサイルの名前にした。


マクロスの第一話。
ゼントラーディ軍たちの宇宙戦争に地球が巻き込まれるという設定なんだけど、
地球ではもう使用を終わってるはずの核爆弾っていうものを、相手が使用し始めた。
だから、相手が宇宙人だということがわかる。
そいうのがだったんだよ。そういうセリフがあったんだけど、そうの「核絡み」の話はズバッと切られちゃってる。


エヴァのN2機雷。あれも実際は核兵器だよね。
これも、核兵器って言えない。テレビシリーズでは少なくとも、オンエアできない。
それでも、庵野君が爆弾でああいうふうに書いて、きのこ雲があんなふうにもくもく上がったら、それはもう間違いなく核兵器だよ。
核でもどうにもならない恐怖の存在、無敵の存在として使徒が襲ってくる。
ということが表現されてるわけ。で、どういうふうにするのかと、話が進むわけ。


面白いのは富野さん、ガンダムにしてもザクにしても、マイクロパイルっていうのを腰の部分に入れてる(設定な)んだ。


パイルっていうのが炉のことね。原子炉のことは英語でアトミックパイルっていうんだけどさ。
核エンジンを組み込んだような核反応炉というのかな。それの小さくしたものをマイクロパイルっていう。これは古典的なSFでよく出てくる用語だから覚えておこう。


そのマイクロバイルを、ガンダムとかザクとか(の腰)に入れている。それが富野さん世代の動力のリアリティ。つまり動力は自分の中に入れておいて、それでロボットを動かす。


ガンダムとかザクとか巨大兵器は、もともと宇宙空間戦闘用で作られたもの。
宇宙空間で動かすんだったら、そんなに汚染問題も考えなくていい。だから原子炉をオッケーだろう。っていうのが開発した人間の考え方、発想みたいなもんだよな。


それを地上戦にもってきちゃう。
「コロニーの中でモビルスーツを使うのか」って連邦軍も驚いたし、アムロも驚いていた。
というは、核動力で動いているような危険なものは、宇宙空間という無現の開放系だからこそ運用できる。
それをまさかコロニーに持ってくるとは。それをまさか地上に下ろしてくるとは。


「ジオンって本当に戦争やる気なんだ」ってあの時はっきりわかるというシーンなんだ。


だから、モビルスーツ同士の戦争っていうのは、実はジオンは想定してなかった。
それによって斬り合いなんかが起こったら、核爆発が起こるっていうのはわかっていたんだ。

だけど、日本人と同じだよね。
「メルトダウンなんて起こりえません」と同じで、「モビルスーツ同士の戦闘なんて起こりえない」って考えていたからこそ、あんなすごいことが起こっちゃったというわけだ。


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ライター:のぞき見のミホコ






otakingex at 18:00コメント│ この記事をクリップ!
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