当ブログの読者の皆さんはじめまして。
FREEexメンバーの「書生のタロウ」と申します。
今回は去る4月10日に東京の朝日ホールで行われた講演会「よりよく生きる――be10周年 読者とともに」での岡田斗司夫の講演「メイキング・オブ・悩みのるつぼ」についてレポートしたいと思いま・・・した。
と歯切れが悪いのは実は私はこのイベントの担当者であるにも関わらず、当日は現地で仕事をしなかったため、どんな様子だったか、書こうにも書けないためです。
本人のかわりにイベントに参加したお菓子たち。
仕方がないので私が関わった範囲でこのイベントの準備がどんな様子であったか、お伝えできればと思います。
********************************FREEexメンバーの「書生のタロウ」と申します。
今回は去る4月10日に東京の朝日ホールで行われた講演会「よりよく生きる――be10周年 読者とともに」での岡田斗司夫の講演「メイキング・オブ・悩みのるつぼ」についてレポートしたいと思いま・・・した。
と歯切れが悪いのは実は私はこのイベントの担当者であるにも関わらず、当日は現地で仕事をしなかったため、どんな様子だったか、書こうにも書けないためです。
本人のかわりにイベントに参加したお菓子たち。
仕方がないので私が関わった範囲でこのイベントの準備がどんな様子であったか、お伝えできればと思います。
僕が1月から所属しているFREEexは各メンバーが年間12万円を岡田斗司夫に「支払い、その代わり」に彼の活動を支えるための「仕事ができる」組織である。
その仕事の打ち合わせ等は「バベルの塔」と呼ばれるメンバー専用SNS内で行われている。
しかし掲示板上でのテキストのやりとりになじまない会議などには、TS(TeamSpeak 3)というボイスチャットソフトウェアを用いて、オンライン上にてリアルタイムで音声による話し合いをしている。
2月某日、僕は私用(翌日の某アイドルイベントに参戦するため)で、たまたま上京していた。
投宿していた東京下町の超激安ホテルの一室にて、充電中のMacBook Airで2ちゃんねるまとめサイトを見るついでに、なんとなくTS会議を覗いてみると、いろんな企画の説明をしているイベントマネージャーのM姐さんの声がイヤフォンから聞こえてくる(姐さん、というのはFREEexでは先輩メンバーを「兄さん・姐さん」と呼ぶ慣習がある。
これは「上下関係が厳しい」というのではなく「兄さん・姐さんと呼ばれた以上は後輩の面倒を見なくちゃね」という教える側・教えられる側双方のための人材育成システムであろう)。
M姐さん「えーと、次の企画は、朝日新聞から講演会の出演依頼が来ています。代表(岡田斗司夫)も乗り気で、出演はほぼ決定なんだけれど、誰かこのイベントの担当していただけませんか。」
FREEexでは「仕事は権利」なのでどんな仕事も指示や命令ではなく、やりたい人がやるのだが、今回は参加者の誰も手を挙げる人はいなかった。
そら平日の昼間の開催やし行ける人、少ないやろな。
M姐さん「うーん、誰かやってくれませんか。担当がいないと、この企画は流れてしまいます。今回のはゲスト出演だから、会場探したり、お客さんを集めたり、主催者と契約書の取り交わししたりとかしなくていいから楽ですよー。」
しーん。
テキストのチャットも沈黙したままである。
M姐さん「・・・じゃ、タロウさん、やってみませんか?」
へ?!慌ててマイクをONにして、
書生のタロウ「えーと、僕関西に住んでるし、平日に東京で、っていうのはちょっと・・・仕事休めるかどうか分かりませんし。」
M姐さん「ああ、それは大丈夫。担当だからといって、必ずしも現地に行く必要はありませんから。それに今回は特にこちらで手配したり考えたりする事もありませんからそれほど難しいことはありません。とりあえず朝日新聞のNさんから来たメールを転送するから、それ読んでNさんに日時と場所だけ確認してもらえます?それをそのまま代表に伝えてくれたら、その通りに行って講演されるでしょうから大丈夫だと思います。ではお願いしますね。」
書生のタロウ「は、はぁ・・・僕が当日行かなくてもいいなら、担当させて頂きますけど。で、日時と場所の確認以外に、他にやる事はありますか?」
M姐さん「そうねえ、あ、講演の謝礼は不要だけど、交通費は請求します、ってことだけ先方に伝えてくださいね。」
そう、相場では一回につき80万円から100万円と言われる講演料を岡田斗司夫は全く受け取っていない。
否、講演料のみならず著書の印税・雑誌や新聞の原稿料も受け取らない。
彼は特に資産家であるとかお金が嫌いという訳ではなく、FREEexメンバーが冒頭に述べた一人年間12万円支払った中から毎月一定額を「給料」として受け取っているからである。
このようにして「岡田斗司夫」というコンテンツを世間にタダ(FREE)で提供し、世の中のためにより広く役立ててもらうのがFREEexの目的である。
ただしいくらギャラは無料といっても宿泊費・交通費等の必要経費はイベント主催者・依頼者に請求する必要があるので、それは忘れなさんな、と姐さんは言っているである。
その夜から僕のイベント担当者としての悪夢のような激務の日々が・・・始まらなかった。
イベントの企画があると、まずFREEexのSNS「バベルの塔」内にその企画のトピックスが立てられる。かたちは某巨大匿名掲示板の「スレ立て」と似たようなものと思ってもらって差支えない。
担当である僕が「【外イベント】4/10朝日新聞「be10周年講演」」という題でトピックスを立て、朝日新聞社から聞いた講演会の日時・場所・申し込み方法を書き込みすると兄さん姐さん方から、すぐに反応があった。
「クラウドシティ(岡田斗司夫が主催する有料会員制SNS)でも告知しておいてね」
「メルマガにも告知するので原稿だしてくださいね」
え?誰に、どこに出したらええの?
「メルマガ原稿の提出先はこっち→http//(ry」
書き直すんめんどくさいな、このまえ書いたんをコピペして送っとこ。
「原稿ありがとうございました。すこしわかりにくい部分があったので手直ししてみましたがいかがでしょうか」
うわ、段違いに読みやすくなってる(つうか別物やんw)。
「講演会を聴きに行きたいのですが今から参加できますか。当日なにかお手伝いできる事はありますか」
では関係者ということで入場できるよう朝日に頼んでみます。
お手伝いですか、うーん、今回は岡田代表が講演するだけなので今のところ特にないと思いますが。
「お手伝いがいらないはずないでしょ。その講演会、ニコ生(ニコニコ生放送・インターネット配信)とかしないの?せめて録画とかして記録残しておこうよ」
ニコ生できるか聞いてみます→朝日から断られました。
「ニコ生できないのは残念だね。え、録画もダメだって?!録画できないのは記録が残らず困る!
よろしい、この件は私が君の代わりに先方と交渉します!」
「録画すると聞きましたが、わたしビデオカメラ持ってるんで録画係やります。」
「講演前に岡田代表のヘアメイクさせていただきましょうか?」
その発想はなかった。
いい人ヘア 完成!!
「じゃあ僕は録音しましょうか、ボイスレコーダーあるし。」
「ビデオカメラは新しい機材を導入したのでそれを使います」
「タロウさん来れないなら誰か代表の付き添いが必要だね。どうする?」
「それならMさんが適任だと思う、あの人よく気が利くし。」
「現地で先方の担当さんに挨拶して、舞台の下見もしないと・・・俺がやるよ、ついでに色々確認しとく。」
宜しくお願いします(そんなこと考えてもみなかったぜ)。
「あ、お客さんに質問とか書いてもらうポストイットの手配忘れてない?」
参加者から寄せられた悩みのポストイットの前で、ガンガン回答中!
「スチール写真誰にやってもらうか決まってる?Hさんに頼むのがいいと思うよ。」
「先方に詳細なスケジュールを確認して、代表に連絡してください」
「コンセント位置の分かる会場図面、あったら送ってもらってください」
はい、確認しまーす(と言っても主催者にメール出すだけだけど)。
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という感じで、多少の紆余曲折はあったものの、私自身は準備期間はたいして仕事らしい仕事をせず、そして当日はすべて現地の兄さん姐さんたちに丸投げ、というありさまでした。
ちゃんと講演会ができたのは兄さん姐さん方のおかげです。
本当にありがとうございました。
次回も任せて頂けることがありましたら、もっと上手にやりたいと思います。
当日の夜には講演の記録を送ってもらい確認しました。
講演も佳境。盛り上がってます!
やはり岡田斗司夫のライブは最高です!
なんと「脅し系」から「癒し系」へと華麗な成長?を遂げたという共演の上野千鶴子さんも楽しんでくださったようです。
現在、音声や文字起こしを準備中。もう少しで公開します。お楽しみに!
いま振り返ってあらためて思うのは私に担当を勧めたM姐さんの「担当だからといって、必ずしも現地に行く必要はありませんから」という言葉が事実であった、という事。
実際のところ今回のイベントに関して、どのメンバーも当日現地で落ち合うまでは、ネット上でのやりとりのみで準備が行われています。
こういう仕事のやり方をしている組織だからこそ、生活が不規則で活動できる時間が定まらず、大阪に出るまで半日がかりの滋賀県の山奥に住んでいる私でも、遠く離れた東京でのイベント運営に関わる事ができます。
だから「岡田斗司夫を応援したいけど12万円は払えても家から出られないよ」や「育児が忙しくてまとまった時間がとれない・・・」という方でも大丈夫。
ネット環境と呑み会の設定をする(居酒屋に電話して日時と人数を伝えて予約する)程度の事務能力があればなんとかなりそうです。
FREEexに興味をもっている方、是非我々と一緒に「お仕事」しましょう!