日垣隆さんのメルマガから引用します。
日垣さんは自身のメルマガ文末に
>この有料メールマガジンに記載されている内容の多くまたは総てを、
>無断で転載、複写、転送、電子的入力および再編集することは、お控
>えくださいますようお願い申し上げます――というのを止めました。
>著作権なんかくそくらえと思ったからです。今後とも、もちろん適度
>な引用はご自由です。
と書いてらっしゃるので、無断で引用します。
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■■社説■■
★黙祷するならカネ送れ!★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
「あの日」から、本音で被災者が願っていること。
敢えてひとことで言います。
それは――。
黙祷するならカネ送れ!
私は本日のイベント(前号ご参照)で、黙祷を参加者全員に「強制」するつもりもありませんし、たった1分間の黙祷で何かが変わるわけでもありません。
もちろん、私が意訳したテーゼは、1994年に放映されたドラマ「家なき子」における安達祐美主演の決めぜりふ「同情するならカネをくれ!」を念頭においた、ある意味極端な表現です。
そのことを前提に申し上げれば、「黙祷するならカネ送れ!」に込められたものは第一に、もとより同じ時刻に日本人が心を一つにする伝統的営為を私は否定するものではまったくありませんが、黙祷する「1分間」と、犠牲者の長い苦闘が、あまりにも釣り合わないからです。
あの日、巨大地震で家の内外が崩れ、数十分後に大津波が押し寄せました。
午前9時半から大型バスで被災地の「今」を少しでも体感し、夕方からは各県被災者を迎えて、その本音に耳を傾け、過去や行政や他者への遺恨ではなく、希望をこそ共有しようとする集いを、私たち「ガッキィファイター クレド」有志は1年前とほぼ同じ寒空のもとで開きます。おそろしい勢いで迫りくる冷水たる巨大津波にさらわれながら、たとえば雄勝(おがつ)病院のスタッフ約30名のうち、流されてきた木に何人かはつかまり、さらに同じく漂流船の上で一晩を過ごして救援を待ちながらも、全身打撲と寒さのため、病院長は息を引き取りました(生存者の証言による)。
地球は生きています。ですから自然災害は避けようがありません。そして人間たちにとっては都合の悪いことに、およそあらゆる大災害は「想定外」なのです。
この病院長は、亡くなりました。患者40人は全員が死亡または行方不明のままです。私が同じ立場なら、生き残っても精神的に幼いのに残酷な巨大マスコミから責めたてられ自殺に追い込まれるよりも、そこで死ねて良かったと思うでしょう。
自然災害が必然だからといって、人が亡くなって良いわけはありません。今も連日、下一桁まで正確に「死者」と「行方不明者」を新聞は掲げ続けていますが、ほとんどの自治体は自殺者を(死亡診断書を書くのは医師)カウントに入れていないのです。当局から発表された数字を疑うことなく、全紙全局が素直に信じていることに、いったいどれだけの人々が気づいているでしょう。
第二に、津波に飲み込まれながら一命をとりとめた人々にも、想像以上に多くの変調が訪れています。
その代償と、「1分の黙祷」が、あまりにもバランスに失する、と私は痛感してしまうのです。
家を流されて、その援助金が平均300万円。仮設住宅ではなく、親戚の家に身を寄せたり、奇跡的に新たな職業活動を開始した人々は「被災者」にすらカウントされない――。
商売をしていた人たちへ仮設の店舗を提供することなど、思いもよらないわけですね、行政は。
亡くなった方々を、それぞれの仕方で思いましょう。
そして最も肝要なことは、生き延びた被災者を私たちが支え合うことではないでしょうか。
黙祷するならカネ送れ!
身銭を切って、モノや一瞬の同情ではなく――。
26万人もの犠牲者を出し「日本は津波研究と体験の先進国だ」と胸を張った2004年のスマトラ島での大津波を、しっかりと記憶し今も支援し続けている日本人は、いったいどれだけいるのでしょう。
私もまた似たような人間のひとりです。
補助金には限界がありますし、不公平さを完全になくすことなど不可能です。だからといって、自力ではとうてい立ち直れない人々に金銭的援助を国民同士でなさないことが「良き伝統」だとは私には思えないのです。
本日は、死者への追悼で終わる日ではありません。
生き残った多くの被災者と、「あの日」に涙を共有した日本人が、心を一つにして、希望を見出してゆくスタートの日にしましょう!
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たしかにその通り!と思ったので、僕も金を送りました。
黙祷は立派な行為だけど、僕の目指すのは「実用」です。
敬愛する作家カート・ヴォネガットも「愛は負けても親切は勝つ」と言ってます。
「どこに送るか?」に悩むよりも、さっさとやろうと思ったので
●日本赤十字社
●国境なき医師団
●国際NGO 難民を助ける会
にクレカで振り込みました。
また、溜まったTポイントを
●Tポイント 【緊急募金】東北地方太平洋沖地震
に送る手続きしました。
FREEexを代表して、メンバーからいただいている参加費から送金しました。
これも「岡田斗司夫らしい使い道」です。