いや~、長かった!
もう本当に待った。
でも信じてたよ、冨樫さん!!
注意!
今回のブログ記事は「大人限定」です。
ネタバレではなく、岡田斗司夫の個人的な予想です。
でも、それなりに破壊力があるかもな内容なので、純粋なファンや子どもたちの目の届かないように配慮お願いします。
あくまで「お遊び」と捉えていただけると幸いです。
また、この予想は単行本と連載漫画からのみ推理しています。同様の予想をした方も多いと思いますが、関係者から裏情報を聞いたとかではないので、絶対にむやみに信じないように!(笑)
来週の月曜から連載が再開される少年ジャンプ『HUNTER×HUNTER』、今日発売された29巻の分析と、今後の展開を予想してみました。
もちろん僕の勝手な予想なので、まったく外れているかもしれません。でも、それはそれで二度美味しいから満足です。
とりあえず、ここまで頭を絞って考えさせてくれた冨樫義博さんと少年ジャンプ編集部に感謝!!
(以下、ネタバレ?注意)
予想:
メルエム(キメラアントの王)はもうすぐ負ける。
勝負に勝つのはコムギ。
メルエムは戦闘によって、ではなく病気で死ぬ。
プフだけは生き残るかもしれないが、キメラアント編は終局→決着する。
理由1:
王とHUNTERたちの戦闘では、もう決着がつけられない。それをするとネテロの負けた意味(武道家としての重み)がなくなる。
理由2:
メルエムの心境は「人間=共存を考える相手」→「自分たちの種族が進化する贄」と変化している。一度改心したキャラが,もう一度悪を選んだときは死の予兆(フラグ)。
・・・とまぁ、上の二つの理由はどうでもいい。
こんなのは年期の入ったマンガ読みや編集者ならわかって当たり前。
肝心なのは、マンガ内で描かれた以下の伏線だ。
単行本に描かれている伏線:
伏線1.【欠けた「師」の黒駒】 単行本29巻 196ページ
コムギとの軍儀対戦で、黒駒はメルエムの持ち駒であり、「師」は王将を差す。つまりメルエムの敗北は「コムギに一度も勝てなかった」ですでに伏線を張り終わっている。
単行本28巻 153ページの「そう・・・貴様は・・・詰んでいたのだ 初めから」というセリフと、この欠けた黒駒のシーンは対応している。
両方とも軍儀をモチーフに、メルエムに「敗北=人類の悪意には勝てない」を思い知らせるため。
では、人類の悪意とはなにか?
「貧者の薔薇」ではない。そんなスケールの小さい話を作者はしていない。
悪意は、コムギの描かれ方に存在する。
純粋無垢に見えるコムギは、自ら生み出した戦法「狐狐狸固(ココリコ)」を自分自身で二度、殺した。「もう一度、この子の命を消すのが忍びなくて」と言いながら、二度も殺した。
それをメルエムに説明するシーンは感涙必至のマンガ史上に残る名シーンだけど、描かれていることは「勝つために我が子を二度、殺す」というコムギ=人類の本質である。
それに対して、メルエムの母であるキメラアント女王は、メルエム誕生のためにためらいなく負傷し、死の際にも我が子メルエムの栄光と無事のみを祈った。
純粋に思えるコムギの残酷性と、害獣であるはずのキメラアント女王の無償の愛情。
同じ母性でありながら、この二者の差こそ「キメラアントが人類に勝てない理由」だ。
ここに駒がすでに打たれている以上、メルエムの勝ちはもう無い。
伏線2.【鼻血】 単行本29巻 199ページ
メルエムの鼻から不正出血というシーン。おそらく「貧者の薔薇」で致死量以上の放射線を浴びた、という伏線描写だろう。
メルエムの頭痛の描写や、193ページのユピーの不自然な咳き込みも、すべて「なにか得体の知れない病に冒されている」ことの伏線。
単行本29巻 194ページでは興奮したユピーから鼻血が噴き出し、そのまま202ページでは死体になっている。もちろん、ウェルフィン程度では倒せる相手ではない。ユピーを殺したのはメルエムの頭痛や鼻血と同じ原因、すなわち「貧者の薔薇」による放射能である。
鼻血がユピーとメルエムのみで、プフには出ていない。なぜか?
理屈では「爆心地に降りてないから」だけど、ドラマ的な理由は以下の通り。
人間と関わることで、ユピーとメルエムは「人間を信じる/愛する」という禁忌を犯してしまった。これは生物の最高進化であるキメラアントにとっての「原罪」であり、それゆえに「聖痕(スティグマータ キリスト教徒に現れる出血現象)」なのである。
プフは「原罪」を得ることができず、王と共に死ぬことが許されない。
それはユダの運命なのだ。
伏線3.【もう大丈夫】 単行本29巻 205ページ
イカルゴがパームに問い返したセリフ「もう 大丈夫・・・?」は、情況全体の「詰み」宣言。
パームは182ページの段階で、「視る」対象をブフからウェルフィンに切り替えたんだろう。だからユピーの最後が「視え」た。その結果、パームは情況をすべて察して終局宣言を出した。
終わらせ方:
(終わり1)
コムギとメルエムの軍儀対戦。
王はそのために地面に布陣を描くほど(204ページ)楽しみにしている。
しかし対局時、すでに王には余命が残っていない。コムギはためらいつつも容赦なく勝って、王は事切れる。終わり。
(終わり2)
コムギとの対局を果たせずに王は死ぬ。
地面に描いた陣(204ページ)は死を予兆した王の「封じ手」。
「勝てた」と思い込んで死んだ王だが、コムギは無言でそれを消す。勝敗やコムギの心中は語られない。
(終わり3)
まさかの展開。王はコムギに軍儀で勝ち、コムギを配偶者に選んで交配→コムギは最強の女王に転生。
強い子ども(新たな王)を生むべく、新コムギはメルエムとブフを食べてしまう。すわ人類滅亡、と思ったらコムギは自分との賭けに忠実に「軍儀に負けたから死」を選んで終わり。
以上、伏線1~3と終わり1~3は、すべて岡田斗司夫とオタキングexメンバーによる無責任な想像ですので、そのあたりはご了承を!
来週より連載再開する史上最高のマンガ「HUNTER×HUNTER」、僕もいちファンとして楽しみにしています!
追記:
そういえば29巻のゴンの変身は、『ドラゴンボール』で久しぶりに天下一武闘会にあらわれた悟空だよね?(笑)
いきなり大人になったゴンは違和感あるけど、髪が長いままのところはスーパーサイヤ人っぽい。
と、こういう連想すると、不思議にメルエムがフリーザに見えてきて、親衛隊がギニュー特戦隊に見えたりして(笑)
いやいや、本当に久々、ドラゴンボールを継承する王道マンガだよなぁ。
追記2:
クラウドシティでの指摘で、プフの考察を追加・変更しました。
なお、連載再開の興を削ぐため、このブログの記事は転載不可とさせていただきます。
どうしても紹介したい人は伏せ字にするとか、URL紹介やリンクのみなど、
連載再開を楽しみにしている子どもたちへの配慮、よろしくお願いします。
これとか・・。
爆弾後の「王の思想の回帰」など、
そもそもそんな描写は作中ないし、
全体的に予想に対しての
主さんの説明が弱くて
う~んと思うものが多いです。
コムギの所くらいですかね・・。
まぁ王が死ぬとしても、王が思いついたのが中中将新で殺された手
から逃れる手だとしたらその手が二人で産まれた子供ってことになるんでしょうね
ただ、主人公不在のまま終わるってのが一番のネックでしょうかね
終わり方は予想1/2/3のいずれかになった後、ゴンがトドメを刺して締める気がしました。
やっぱりぶん殴って終わらせないとっていうのもあるし、
それなら主人公が妥当だし、今のゴンなら人間の排他性、残酷性も示せるでしょうし。
寿命間近の王と戦うのも、新生コムギ王と戦うのもわくわくしますね。
凄い咎を背負ったゴンがどこへ向かうのか、という楽しみもできます。
てか新生コムギ王案は凄いですね。ボスは形態変化が当然ですしありそうに思えます。
でもそれが出てきたらジャイロより強そうで戦闘で殺せる感じがしませんが……
予想も見事ですが、HHを普通に「史上最高の漫画」と評価している所も何かうれしかったです。
批評家界隈の人って何故かHHを全く扱ってくれないので……。
頑なに無視を決め込んでるような印象がありますが気のせいかなあ。
思い当たるふしがあれば教えて頂けると嬉しいです。
> コムギとの対局を果たせずに王は死ぬ。
> 地面に描いた陣(204ページ)は死を予兆した王の「封じ手」。
>「勝てた」と思い込んで死んだ王だが、コムギは無言でそれを消す。勝敗やコムギの心中は語られない。
コムギは目が見えないのでこれはないと思います!
私は(終わり1)が正しい結末なのでは…なんて思っています。
軍儀の勝敗は、王がコムギに対してみせた愛情や優しさを逆手に取り、
コムギが勝つなんて展開が方向性に合ってる気がします。
あと 変身したゴンは、私には ドラゴンボールというより大日本人に見えました。
あのシーンが哀愁による笑いではなく、哀愁による感動を演出できているのは、
ための長さと、複雑で高度な心理描写を成し得てるからなんですかね〜
キリスト教うんぬんのくだりは鳥肌ものでした。
人類の生き方、母性、友情……。
漫画という分野にこれほど大きな価値観を込めた作品を僕は知りません。史上最高の漫画で文句なしですね。
あと個人的には、ヒナの世話人をしているキメラの正体が気になります。僕の予想はビスケですが、ヒナもお腹が膨らんでいることから「母性」うんぬんが描かれるのか……。いやー、深い!
そして、ハンター達の蟻への潜入戦略が軍儀の狐狐理固の時の局の描写になってるのですが、最後の中将新はやはりコムギなのかな?
ハンターたちで、人類を救うことを第一の目的とし作戦に参加したハンターは、
ネテロ・モラウ・ノブ・シュートであり、わりと早い段階で戦闘不能。
ほかのメンバーが種の生存よりも優先するもののために作戦に参加してるところも面白い。
ほとんどあたってる
>こんなのは年期の入ったマンガ読みや編集者ならわかって当たり前。
分かる人には分かるんだなぁ・・・ 自分はまだまだですわ
終わり方予想ばっちりでしたね。
先の展開を予測するって楽しいですよね。
私も、レオロメンの第3の能力の予想をして、当たったりした時がありました。
そういえば、岡田さんは夏コミでもH×Hについて熱く(ペーパーで)語って下さいましたね。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=22628733
冬コミも楽しみにしています。そしてH×H今後の展開にも!(あぁ、ゴトーがヒソカに…!)
今、またH×Hアニメやっていますが、キメラアント編前に終わった以前のものを微妙に意識した場面が出てきたり。(ハンター試験でハンゾーがヒソカとギタラクル=イルミに続いてゴールした回等)
アニメも原作も、今後も期待ですね。(アルカ可愛いです)