ま、金ならあるし その1612011年6月21日号(2011年6月7日発売)掲載
5月9日(月)
博報堂「広告」誌の対談。気鋭の社会学者・濱野智史さんと2時間語り合った。個人的には「五百年後の歴史学者たちは、2ちゃんねら~たちを奴隷階級と思うかも知れない」という話が面白かった。未来人からしたら、何の見返りもなく毎日書き込みを999個重ねてスレッドをアーカイブに入れる、という行動が、まるで電脳世界のピラミッドを作るための呪的行為に見えるんじゃないだろうか、と考えたわけ。
「古代ネット王ひろゆき墳墓を作るため、名前も与えられない(非コテハン)奴隷階級たちが毎夜スレッドを埋めてアーカイブに運ぶ」というイメージ。非道いたとえ話だけど笑った。
5月10日(火)
大阪芸大の学生から質問メール。
「高い授業料を払って学校にかよって何が身につくんでしょうか?」
返事:授業料は,単に設備や授業のお金であって、君が「何を得られるか」とはまったく関係ないよ。君がコンビニでセロテープを百円で売ったとする。客に「このセロテープで何が出来るんですか?」と言われても困るよね?そういうトンチンカンな客には「自分で考えてください。なにか使いたくて百円払ったんでしょ?」と答えるのが正しい。この場合も同じだよ。
質問:「……自分って、なんなんでしょうか?週に2日は落ち込みます。自分のやりたいこと・限界・現実・親からのプレッシャー。押し潰されそうになります。私に足りないのは他にも数えきれないほどあるようです、スゴく感じたのは行動力。ダメだなぁ私。」
返事:自分に足りないものを探しても意味ないよ。「足りない」にはそれなりに理由があるはず。逆に言うと「行動力のある」人には、その反動として絶対に「なにか欠点もある」はず。
作用反作用の法則だよね。プラスだけの性格なんてあり得ない。
5月11日(水)
骨董通り法律事務所で福井弁護士と対談。著作権の未来を問いかける単行本になる予定。
5月12日(木)
ブログを検索していて困ること。それは題名だけでは内容がさっぱりわからないことだ。読まれる日記を書くんだったら、もっと題名には気をつけた方がいい。僕のオススメはアニメ版「新・エースをねらえ!」だ。
第3話 仮病といじわると思いやり
第6話 特訓とねばりとあついまなざし
第9話 涙と退部と恋しいコート
第14話 握手とひけめと私のテニス
第15話 恋とパワーと軽井沢
第19話 コンパと抱擁と板ばさみ
第22話 恋と挫折と再出発
ね?読む前に内容が想起できて、おまけに読む気になるでしょ。中身を書いてから、気になる単語を三つチョイスしてタイトルにするだけでいい。日記が短い人なら単語二つでもOK。やってみるとわかるけど「どの単語をチョイスするか?」でかなり面白さ(と期待値)が変わるよ。試してみてね。
第37話 「眠りと1億とバース転職」とか
たとえば「獣戦士ガルキーバ」の『黒いうどん』なんか気になって眠れません。
そもそも「未来人にはこう見えるかもね?」と言うだけの話だし。
「名前を隠した者達の儀式」というカルト的な解釈も出来るよね。