漫画家になりたい孫 2011/05/07 朝日新聞 朝刊
○相談者 60代 既婚
60代の女性です。
県立の進学校に通う高校1年の男子の孫は将来漫画家になりたいと、この1年、授業もうわの空らしいのです。入学時は350人中20番台の成績がどんどん下がりました。
教師の両親は高校時代は勉強させ、大学に入れて社会に送り出すのが親の勤めといい、孫は卒業したら大学へ行かずにアシスタントになり、漫画家の道に進みたい、帰宅後は描かせてほしいといいます。
スポーツ部から帰り、夜に漫画を書けば勉強はおろそかになりますが、大学に行かないからテストで良い点を取る必要がないといい、両親が自分の漫画家の夢を認めてくれないと、バトルをくり返しています。
祖母としては、孫の夢をかなえてあげたいが漫画家で食べていけるなどとうてい無理だと思います。貧乏でもいいから自分の思う道を進みたいという孫は何を言っても聞く耳を持たず、自分の描く漫画に自信を持っているようです。
担任の先生が、進学校に通っているのだから大学に行きながら描いたらどうだとアドバイスしても、「そんな回り道をしたらチャンスを逃す」。両親は大学で視野を広げたり、良い友をつくり、自分の人生の幅を広げて欲しいといいます。漫画科もある大学も考えているようです。
祖母としては、孫の気持ちも両親の思いも良くわかり、悩んでおります。
どう孫にアドバイスをしたらいいのでしょう。
○回答者 岡田斗司夫
おばあちゃん、「ナルナル詐欺」に騙されてますね。
ナルナル詐欺は青春の若者や青春をこじらせた元若者がかかる病気。困ったことに本人たちも詐欺だとは思わず、本気で「○○になる」と思い込んでいるのが特徴です。
なぜ詐欺だと言い切れるのか?孫は「やりたいことを我慢」して努力してないでしょう?「夢」を勉強しないことの言い訳に使っているだけ。
なにも我慢せず、単に夢想・逃避するのが「夢」です。保護者なら夢なんか応援しちゃいけません。応援すべきは「目標」です。やりたいことを我慢して日々積み上げて到達を目指すことです。
不幸にも孫は「ナルナル詐欺」病にかかってしまいました。正攻法で説得してもムダです。とりあえずこの一年は捨てるつもりで,以下のマニュアルを実行してください。
1.孫に「マンガ家になるという目標を応援する」「そのために一年間、鬼のスパルタ家族になる」と宣言する。
マンガ家になるには、マンガを描くしかありません。
ノートの端に絵を描いても、それはマンガではありません。ちゃんとコマを割ってセリフを描いてるか、毎日どれぐらい描いてるのか進行具合をチェックしてください。
2.運動部を辞めさせて、自由時間はすべてマンガを描かせる。毎月16ページの短編を完成させて、東京の出版社に持ち込みに行かせる。
マンガ家になるには、編集部に持ち込むしかありません。部屋で描いてるのは落書きです。持ち込んだ原稿のみがマンガです。
3.期間は一年。ダメなら普通の大学に行く。
いま孫は高校二年ですよね?これから一年間を以上の努力で棒に振ってもまだ間に合います。一年やっても編集さんから注文が来なければ、孫には「10代でデビューする才能」がありません。長期戦略に切り替えるべき。
すなわち「マトモに就職して、仕事しながらマンガ描いて持ち込み続ける」という戦略です。
中途半端にマンガ学科のある大学や学校に行かせてもムダ。「10代でデビューする才能」はないんですから。
以上、1~3を孫や家族に宣言してみてください。今よりも問題点が明確になり話し合いも進むと思います。
僕自身も、お孫さんと同じく10代を「SF作家にナルナル詐欺」で過ごしました。あの頃を思い出すと死にたくなるほど恥ずかしい。
孫を早くその渦中から救ってあげてください。
嫌いじゃないぜ
こういう夢っていうのは大抵逃避なんだよ
漫画があるから勉強やら色々出来ないんじゃない
なんにも出来ないから漫画に逃避してるんだ
だから漫画というものに直面させる向きあわせるのは良い解決法じゃない
そこで漫画も描けない自分に気付かせるべきじゃない
漫画という逃避方法まで失ったら孫にはなんにもなくなってしまう
なぜそう断言できる
本気だとしたら応援してあげて欲しいような。
高校二年生で逃避してる場合じゃないでしょう
仮に何も無かったとして、万が一漫画の才能があればここで花開くし、
漫画の才能も無ければ挫折して次の目標を築ける
このタイミングで逃避なんて言ってたらニートまっしぐらですよ
そういうこと言うアドバイサーが居るとしたらそいつは無責任な感じがするよ。
俺たちは理屈民族なわけだけど、そういう俺たちがあえて提供できるアドバイスとしては、いかに問題を明確化させ、話し合いをスムーズにしていくかということ。それはつまり「こう息子さんに宣言してみてはどうでしょうか」と提案するぐらいのことぐらいで、提案を超えて「こうすべき」と断言をするのがアドバイサーの仕事じゃない。もしもこの岡田さんの提案によって本当に相談者さんの悩みが少しでも解消されれば、オタキングEXにとっては何よりのこと。何故ならオタキングEXの仕事というのはそういうことだから。
なれるわけないと思って徹底的にやらせるなんて鬼
保護者なら夢を応援しちゃいけないなんて悲しすぎる
こんな家族なら要らない
受験勉強のかわりに漫画描かせるのはよい手だな
専門学校とか美大とかはそれこそ逃避
漫画家に挫折してラーメン屋になってもいいだろ。
あと、ちゃんと読んでからコメントしましょう。
漫画家は確かに技術、努力が必要ですが、より深く面白い話を描き、また説得力を持たせるのには知識や視野が必要だと思います。漫画は決して想像だけの産物ではない。
夢に向かって一直線で、周りの賛同を受けていない現状では分かる事も理解しようと思わないのが人間だと思います。
なので、大学受験云々の前に、当人、両親共にまず互いの理解を図るべきではないでしょうか?
私の経験上、描きたい時は2日徹夜しても描きます。やりたい事を本気でモノにする気概があるならば、勉強=現状を無視する事が愚かな事をまずは知るべきです。
花開くかどうかは確かな土台が必要不可欠。
今を疎かにせず、努力した先からの進路はそれこそ自由にさせてあげれば良いかと思います。
個人的には是非とも頑張って漫画家になってほしいですね。
板挟みの苦しい状況だとは思いますが、相談者様は見守る位置が一番かと思います。
拙い意見、失礼しました☆
これをどうみたらオタキングはやるやる詐欺ととるのだろうか
わかってる詐欺この歳で発症するなんてみっともない
(#^.^#)
おばあちゃんに120の厳しい注文つければ、実際に孫に届くのは70とか80まで減ってるはずだからオタキングの助言は正しい。
この孫とやらは大学に行きたくないようだが、仮に将来大学生活を漫画にする依頼が来たらどうすんだろね? 想像で描いて爆笑されたいのかな?
ホントに表現者になりたいなら、なんでもやんなきゃダメだよね。
苦しい受験も、経験してるとしてないじゃ描写がまるで異なるもの。
このアドバイスが、重要。
1~3のようにやることを勧めているのではない。
家族でどんなコミュニケーションをとるかのアドバイス。
現在はアシスタント生活を渡り歩き、もう40歳の声が聞こえています。
その子はただ逃げたいだけなんだと思います。
姉も今は投稿もせず、同人誌を描いたりテレビばかり見ています。
楽しいのは親が生きている間だけでしょう。
ちゃんとした成果と決意というのは中々伝わりづらいのかと思いますが、こうやって駄目になっていく人間もいるんだということを、息子さんには伝えてもらいたいですね。
投稿時に大賞が取れなければダメと言い聞かせる事が大事です。
仲間内での評価とプロの評価の違いを感じさせる事が必要と思われます。
取捨選択の後、解決していく手法には感心しきりです。
どんなビジネス書よりも勉強になります。
このお孫さんは幸せ者だし運があるな。
頑張れ!
それは「孫の進路・成長」と「家庭の維持」の両方。
あの解決策の提示はその【両方ともを粉砕】させかねない、あまりにリスキーで無責任な案だと。
(冗談半分だと思いますが、最近は有名人の言うことは鵜呑みにしちゃう風潮があるので、気をつけた方がいいと思います)
僕の解決法は2つ。
まず、
この家庭に必要なのは視野や考え方の拡大。親も子も、世の中には沢山の仕事があって、
それぞれの分野で岡田さんのように活躍してる素敵な方々がいる事を知るのが第一歩。
視野や考え方が広がれば、「孫の夢の範囲」と「両親の希望の範囲」が重なる部分が出てくるかもしれません。
次に、
それをやって、試みてもなお、孫が「自分の道を目指す」のなら、徹底的にやるべきです。
高校も今すぐ退学させ、間を空けずアシスタントの職を探し、家族関係も絶縁し、孫を家庭から排除し、居なかった事にする。
ここまでやらないと「孫の進路・成長」も「家庭の維持」も両立させられません。
……という位の覚悟までさせる家のルールを作ること。
孫だけじゃなく、両親やお婆さんの目を冷まさせる、キツイ一言。
ぬるま湯に浸かってる【家族全員】に響く一言が、この場合必要なんじゃないかと思います。
それとは別に、ここでもか、と残念に思います。
それはこの話の流れにある『進学校・大学(ようは学歴・学力)』に、ついてです。
【誰の為の学歴・学力でしょうか? つまるところ、他者による評価基準の簡便化に参加しててるだけであることを理解してますか?】
‥そのこと自体に疑問を持ち、「ならば、どうすれば、『限りある寿命の中で、有意義に・やりがいある人生をおくれるのか』」、『その思索・想定・決断・覚悟を、【自称漫画家志望の青年】自身ができる環境でない限り』、意味がないでしょう。
さもなくば‥
【両親・祖母の過保護・過干渉が続く限り、
その青年を機軸に、さらなる家庭不和・新たな問題、最悪犠牲者がでる気がしてなりません。】(長文失礼/どっとはらい)
なぁーるほど!、そのとおりです、アドバイスも的確なり。
高校2年生ともなれば、きちんと本人に考え判断させてもいいでしょーね、ってアドバイスにある例でもいいし、その道筋をしめしてあげれば。
デビュー曲で一位取れなきゃ歌手に向いてないって言ってるようなもん。
それでダメなら仕事しながらってのも現実的ではあるけど、それこそ中途半端などっちつかずで矛盾した考えに思える。
そもそも知識のない身内目線から汲み取れる事なんて極一部なわけで、この回答は上手いことテンプレートの文字を変えただけだとしか(しかし正答だと思う)。
まあコメでやってる議論はそのテンプレートを改変したのを見せ合って作文大会してるようで滑稽だけど。
この場合のキモは孫の高校生が「勉強しない、大学に行かない。」と言いながら部活を辞めようとしていないところではないでしょうか。ですからもっと簡単に「どうして部活を辞めてその時間を漫画に充てないのか。」と言い、それで孫が「勉強はしないが部活は辞めない。」と言い張れば、「勉強しないのなら高校へ行く必要はない。」と言えば良いのではないでしょうか。
私も絵が描きたくて仕事が上の空のもので・・・・でも大々的な作品には手がつかないんですよねー不思議で恥ずかしい。
そのお孫さんの気持ちは狂しいほど分かる。
なもので個人的には、コメントも含めた中から岡田斗司夫に一票。
ノートのキレっぱしじゃだめ、インターネット公開もだめ!銭にしましょう!
切り替えって凄く大事です!
有名な漫画家の過去の背景をよく調べてみると
家族、友達、地域のバックアップという関係は非常に強いと思います♪
両者の良い落ちどころが来ることを深く願います。
どうせやるなら明るく楽しく目標を持ちたいですね。がんばれー(^^
他人事だとそんな意見になっちゃう。
それを創造のエネルギーにできれば。
生ぬるい態度で創作していると、
美大に入っても、マンガの学校に入っても、すぐに辞めちゃうのよ。
・・↑正論すぎて面白くないですね
機械設計製図ですが、CADに向かう前に
ノートにマンガを描いて自分の頭の中に3次元をイメージしてから
一気呵成にCADに向かう。楽しい作業ですよ。
二ノ宮知子「天才ファミリーカンパニー」にそんなシーンが
ありました。
的確なアドバイスだと思うな。
それを創造のエネルギーにできれば。
このお孫さんは幸せ者だし運があるな。
頑張れ!
ノートのキレっぱしじゃだめ、インターネット公開もだめ!銭にしましょう!
切り替えって凄く大事です!