皆様の人生をより効率よく幸せに導くためのマニュアル「人生のとりせつ」も6回目を迎えました。
今回はいよいよ、この4つのパターンに関する、ある特殊な法則についてご説明いたします。
この法則は、大変重要なものです。この法則によって皆様は、より自分自身や、他人との相性について理解できるようになります。
その理解は、他人との摩擦や自分自身のストレスを減らしたり、無用な気遣いを減らしたり、という効果があるはずです。
あるいは、思い通りに他人を動かしたり、自分の性分を生かした人生の取り組み方を見いだしたりといったことが、やりやすくなったりもします。
まずは、図をご覧下さい。
王様 | 軍人
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職人 | 学者
まず、対角線上に位置するもの同士。これは、お互いにまったく共感できない欲求の持ち主同士です。
例えば、軍人タイプと職人タイプ。
軍人タイプの人は、職人タイプの持っている欲求、ものごとに対するこだわりといったものを、ほとんど持っていません。
ですから、職人タイプの美意識やこだわりがまったく理解できません。単純に、がんこ、わがまま、神経質という風に映ってしまいます。
逆に、職人タイプの人は、軍人タイプの人が多く持っている、向上心や秩序を維持しようとする欲求をほとんど持っていません。
ですから、軍人タイプの人の、分をわきまえ、しかも上を目指して努力するという態度がまったく理解できません。
単純に、自分の美意識がなく、上にへつらい、下に厳しいように映ります。
王様タイプと学者タイプも対角線上に位置しています。
王様タイプの人にとっては、学者タイプの人の、ものごとを理解しようとする欲求がまったく理解できません。
ですから、学者タイプの、観察して理論化し、より正確に理解しようとする態度を見ても、単純に、屁理屈をこねているだけの、覇気がないヤツに映ってしまいます。
逆に、学者タイプにとって、王様タイプの他人に注目されて、好かれたり、ほめられたり、頼られたりしたいという欲求は、ほとんど理解できません。
その為、王様タイプの、他人に気を使い、めんどうをみたり、皆が楽しめるように気を配ったりといった態度を見ても、単純に、おせっかいの目立ちたがりに映ってしまいます。
対角線上の欲求に比べると、隣り合う場所に位置する欲求に関しては、それぞれ、少ないながらも持ち合わせています。
例えば、王様タイプの人は、職人タイプと軍人タイプの欲求を、それなりに合わせ持っています。
もちろん、王様タイプの欲求が一番大きいのですが、学者タイプの欲求のようにまったく理解できないということはありません。
同様に、軍人タイプの人は、王様と学者の欲求を、学者タイプの人は軍人と職人の欲求を、職人タイプの人は学者と王様の欲求を、少しづつ持っています。
この法則を利用して、あなた自身のタイプを判断しましょう。
まず4つのタイプの中から、子供の頃からあなたが理解できた欲求を除外してください。
そして幼い頃のあなたにとって理解がむずかしい、あまり実感がわかなかった欲求を見つけます。
この、理解しがたい欲求、その対角線上にあるタイプが、現在のあなたのタイプとなっている筈です。
例えば、運動会のかけっこで一等だったり、習字で金賞をとった時、幼い頃のあなたがあまり嬉しくなかったとします(親にほめられて嬉しい、とかは別ですが)。
そんな場合、軍人タイプの欲求が非常に少ない、と考えられますね。
つまり、あなたは職人タイプの可能性、大ということです。
図画の時間、自分でも思ったように絵が描けた。作文で思わず没頭して遠足の思い出を書いた。
そんな経験がない、または経験はあるけどあまり嬉しくなかったあなた。あなたは職人タイプの欲求が非常に少ないでしょう。
つまり、あなたは軍人タイプの可能性が大、ということです。
あなたのお誕生日パーティ。大勢の友達がお祝いに集まってくれた。
もちろん、ごちそうやプレゼントといった嬉しさは別として、その場の中心であるということ自体はあまり嬉しくなかった場合、あなたは王様タイプの欲求が非常に少ない、つまり、あなたは学者タイプの可能性が大です。
子供の頃のあなたが、家の近所で新しい近道を発見した時。
他人にそのことを教えて自慢したり、近道に利用してかけっこに勝ったりしたことは嬉しいけど、発見したこと自体は別に嬉しくない場合。
そんなあなたは学者の欲求が非常に少ないと考えられます。
つまり、あなたは王様タイプの可能性、大です。
いかがでしょうか?自分のタイプが見当つきましたか?
自分のタイプを判断するとき、単純に「自分はこの欲求が強いから」だけで決定すると、どうしても間違える人が多い。
数多い欲求の中から、どれが本物かを見抜くのは難しいからです。
でも、自分の中に全然ない欲求なら見つけやすいですね。
また、自分のタイプを判断する場合、どうしても「自分はこうありたい」という願望や、逆に「どうせ自分はこんなヤツさ」という悲観が混ざってしまいます。
この願望や悲観のため、なかなか自分自身を冷静に判断できないものです。
まずはこの「対角線法」を試してみましょう。
次回はいよいよ話の核心、それぞれのタイプの「心理的優位・劣位」についてお話ししましょう。