岡田斗司夫氏インタビュー(解禁ノーカット版)
(聞き手/週刊ダイヤモンド編集部・池田光史、ダイヤモンド社書籍編集局第三編集部・加藤貞顕
Q.岡田さんの著作『ぼくたちの洗脳社会』(1998年/朝日文庫)を読んで、目を疑ってしまいました。これって『FREE』のことが書かれているなって
そうなんです。だから実は『FREE』も興味があって、公開読書会をやったんです。
その公開読書会というやり方も、1見開きで大体僕がまとめて、それに対して考察できるときは考察して、ツイッターで「こういうことですか」と質問があったら「そうだよ」とか「違うよ」とかいう風にやるっていう方法なんですね。
で、コレ自体も考えてみればすごく不思議なことで、ツイッターという、なんの収益にもならないところでやっていて、じゃあ岡田斗司夫の宣伝になるのかといったら、それ僕の本じゃないから、なんの宣伝にもならないんですね。
ただ単に僕は面白いからやってるし、見てる人も最初のうちは『FREE』という本を読まずに、買わずに教えてもらえるんだったら、それはもう大儲けだと思っているんですけども、読書会を続けて行くと、どんどんどんどん欲しくなっちゃって、その日の夜のうちにアマゾンでの順位がめちゃくちゃ上がったんです。
で、僕のほうは僕のほうで、ツイッターの公開読書以来、ツイッターでフォローしてもらう数がグッと増えだしているので、まあフォローされている人の数が増えることがどういう経済的な利益になるのか、それはまだ一概には言えないんですけど、僕としてもすごく面白い試みだった。
『FREE』の出版社さんにしても僕にしても、見てるだけの人にしても、3者3様のメリットがあった感じなんですね。
『FREE』というものの考え方というのは、こういう3者3様のメリットとか、よく経済の世界で言われるウィンウィンの関係ですか、そういうものをすごく作りやすいところにあると思うんです。
これまでは何かの「無料キャンペーンですよ」とか、そういう類のことをやると、企業は最初の赤字を覚悟した上で、最終的には消費者からおカネを取りますね。
「結局は宣伝が安くできたからいいじゃないか」「タダで配るから宣伝なんだけど、それを最終的に回収できるからいいじゃないか」と言っていたんだけど、今回はこういう3者が並ぶことによって、今までの「所詮キャンペーン用にタダなんでしょ?」というものとは違ったものが動き出したんじゃないかなという実感が、僕にはありますね。
とりあえずその公開読書会で、集まってくる質問がどんどん淘汰されるんです。
その2)に続く