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2010年04月21日

【社長日記】「仕事道楽―スタジオジブリの現場」を読む

 毎週土曜の夜10時~12時に、twitter上で公開読書会をしている。名付けて「土曜リードショー」。
 先週、記念すべき第一回で取り上げたのは「仕事道楽―スタジオジブリの現場」 (鈴木敏夫・岩波新書)。
 いやこの本、本当に面白かったよ!値段も安いし入手しやすい本なので、かなりのオススメ。
 今日のブログではそのtwitter実況のまとめと、雑感の追加を書いてみるね。
 文頭のタイムスタンプを追うと、読書の早さも追体験できるので興味ある人はどうぞ。

22:01:03 ではこれから2時間、よろしくね。
(注:ここがスタート宣言)

22:01:34 第1章「仕事は公私混同」アニメージュ創刊

22:01:54 業界では有名なんだけど、ジブリの社長でプロデューサーの鈴木さんは「アサヒ芸能」の出身。だから押しが強くアクも強い人だ。人の好き嫌いが激しくて、正直、僕はちょっと苦手なタイプ。

22:03:34 でも、プロデューサーとしては超尊敬している。正直、世間が思っている宮崎駿の天才性の1/3は彼が出してると思うんだよね。

22:04:24 そんな鈴木さんがアニメージュ創刊に関わった話からスタート。初代編集長の尾形さんは鈴木さん以上の「アサヒ芸能」人で、創刊3週間前に編集プロダクションと大げんかしてクビにしちゃった(笑)で、部下の鈴木敏夫を呼び出して「お前がアニメ雑誌を作れ!」(笑)

22:06:46 うん、怖いよねwRT @kmkmxyz: @ToshioOkada 一回、インタビューしたことがあります。凄く時間に厳しいそうで…。
(注:質問にRT(リツイート)で答えている。読書してつぶやいて返事して、だからかなり大変)

22:07:13 その時の尾形編集長「オレの息子がヤマト好きなんだ。だから特集はヤマト!これは譲れない。あとは好きにしろ」

22:08:07 この「公私混同」と「あとはまかせる」という尾形さん(徳間書店)の作り方が、今も鈴木敏夫のプロデュース術に繋がる、というのが冒頭部分。説得力あるなぁ。

22:09:37 2流の監督やプロデューサーって公私混同してクオリティを下げる。1流の人は、絶対に公私混同なんかしない。でも超1流の人は公私混同を恐れない。そしてものすごいものを作るパワーを内面から得るんだ。

22:11:22 その他、尾形編集長がアニメージュ編集部のスタッフの配置を「自分の好きな人は近くに、嫌いな人は遠くにした」というエピソードも披露。これもクリエイティブかつスピードが求められる現場では納得できるんだよね。

(注:ここまでのまとめ。第一章は鈴木さんがアニメージュを手がけるまでのまとめ。尾形編集長自身が別視点で書いた「あの旗を撃て!―『アニメージュ』血風録」も興味ある人はチェック!)

22:17:06 尾形さんには晩年の2年間くらい、よく神保町の事務所に呼び出されたことを思い出した RT @ToshioOkada: この「公私混同」と「あとはまかせる」という尾形さん(徳間書店)の作り方が、今も鈴木敏夫のプロデュース術に繋がる、とい

22:17:26 だから「公私混同はやらないほうが安全」。でも自分の限界を突破するにはいつかは目指すべきRT @buellxlcr: でも2流以下の人って単なる排他的仲良し倶楽部化させちゃいますよね。その結果仕事のクオリティがダダ下がりwRT

22:18:39 その通りRT @monokaki_0138: 中途半端な公私混同じゃ良い仕事(自分にも読者にもおもしろい)にならない、ってのは実感。RT 2流の監督やプロデューサーって公私混同してクオリティを下げる。1流の人は公私混同しない。超1流の人は公私混同を恐れない 

(注:公私混同についての意見多数からより抜いてRT。新事実や質問などでどんどん読書会のレベルが上がるのが楽しいよね)

22:13:13 第2章「教養を共有したい」高畑・宮崎との出会い

22:13:40 プロデューサー(編集者)の仕事は作家の最初の読者になること。ポイントは作家が話した時に相づちをうつタイミング。正しいタイミングで打つには、作家と同じ教養が不可欠。
(注:これは本当に同意。知識や見識を共有してない人の相づちは聞いてて疲れるよ)

22:15:23 アニメージュ創刊でネタがなく、しかたなくて過去の名作を掘り出そうと企画。「太陽の王子ホルス」がいい、と聞いて高畑勲に電話で会いたいと言うと、高畑は「会えない理由」を電話で1時間も話したw

22:19:27 で、けっきょく1時間も「会えない理由」を述べた高畑は「隣に宮崎駿という奴がいる。彼の意見も聞いてみなさい」と電話を替わった。すると宮崎は開口一番「話は聞いた。話したいことは山のようにある!特集は8ページ?足りない!16ページよこしなさい!」wwww
(注:高畑・宮崎コンビの初登場。両者共にキャラが出過ぎるぐらい出ている良エピソード)

22:21:54 鈴木敏夫の高畑・宮崎初体験はけっきょく電話で、それぞれ1時間+30分の大説教。呆れた鈴木は創刊号でホルスの企画をあきらめた。すごい!面白すぎる!!!

22:23:11 鈴木敏夫がようやっと高畑に会えたのは「じゃりン子チエ」の制作中。取材に行くといきなり高畑から「どうせ、原作のどこが良くて、ゆえにこの作品を作ろうと思ったかとか、そういうくだらない話を聞きに来たんでしょう?」とケンカ売られる。いや、全共闘世代は暑苦しい!!
(注:上の2発言、文末は単なる僕の感想)

22:25:45 鈴木も負けじと「ハイジをやった高畑がチエをやるのは一貫性がない」と批判。高畑「なにを言う!」と大激論。疲れ果てた鈴木に「どうだ、こんなインタビューまとめようがないだろう」「なにを言う、まとめてみせる!」と無理やりまとめてアニメージュに掲載

22:27:50 今夜はアニメの話だよ。でもそこから何を学ぶかは君次第だよRT @i_shoji: @ToshioOkada兄貴、アニメはもういいがなーー・
(注:たまにはこういう人もいるけど気にしない)

22:28:17 高畑・宮崎の印象は強烈で、鈴木は「なんとか彼らと対等に話がしたい」と熱望。そこで彼は、二人が言ったことは全部ノートに書く、という荒行に突入。二人とも3時間はしゃべるので、その場で全部メモ。別れてすぐに喫茶店に飛び込んでノートをつける。家に帰って大学ノートに

22:31:14 つまり毎回、同じ話を3回ノートにまとめていた。ほとんど毎日、5年ぐらいやった。

22:33:31 相づちをちゃんと打てるには、ここまでして作者と同じ目線に届く努力が必要、と言う話で第二章は終わり。

22:32:22 しんどいから、2時間の時間制限でやってるんだwRT @yas2600: @ToshioOkada 読書しながら、感想を書きながら、ツイートに返事も書いているのですか。よく手が回りますね。
(注:2時間制限とはいえ、この回はキツかったな~)

22:32:45 当たり前だよ。年上なんだから。対等なフリする方がウソでしょ?RT @rtm007: ソフトに上から目線なんだよなぁwwww RT @ToshioOkada: 今夜はアニメの話だよ。でもそこから何を学ぶかは君次第だよRT @i_shoji: 兄貴、アニメはもういいがなーー・
(注:これは僕の信念。ウソはイヤだもんね)

22:36:57 そうだねwでも天才に「いい人」はいないよwRT @Orutin: 人としてイヤなやつだなぁw RT :#otakingex 取材に行くといきなり高畑から「どうせ、原作のどこが良くて、ゆえにこの作品を作ろうと思ったかとか、そういうくだらない話を聞きに来たんでしょう?」とケンカ売られ

22:37:57 いや、僕はこれが楽しいwRT @newworld1112: @ToshioOkada 一回一回他のツイートに反応しなくても良いのでは?話の続きみたいです

22:34:51 第3章「大事なのは監督の味方になること」ナウシカとジブリ設立

22:35:14 宮崎駿とアニメが作りたい!と思った鈴木は社内で画策。しかし「原作がないからダメ」と言われる。すると宮崎は「じゃあ原作を描いちゃいましょう」ということでナウシカがはじまった。

22:38:30 宮崎駿からある日電話「ちょっと来て!3種類描いてみたよ!」 一つが今のナウシカみたいな精密タイプ。もう一つが単純な線の、宮崎言うところの「松本零士」タイプ。三つ目がその中間。「精密なほうなら一日1枚が限界。でも松本タイプなら毎日24ページは描ける」!
(注:ものすごいエピソードだね。つまり宮崎駿は松本零士みたいに描線を整理して描いたら、毎週単行本一冊分は描ける、と言ったわけだよ。とんでもない自信だけど、あの人ならやるんだろうなぁ)

22:41:29 で、ナウシカの連載が始まったら、大人気。「アニメにしよう」という機運がどんどん高まってきた。鈴木が宮崎にその話をすると、「ひとつだけ条件がある」「なんですか?」「高畑勲にプロデューサーやって欲しい」

22:43:42 ナウシカの時代、宮崎は諸事情で干されていた。だから知り合いにプロデューサーして欲しいんだな、と安直に考えて交渉に行った。しかし・・・
(注:「ルパン三世・カリオストロの城」は東宝のアニメ映画史に残るほどの不入りを記録した。そのせいで業界から干されていた時代があった、と伝えられている)

22:45:08 プロデューサーを依頼したら、高畑は返事をしなかった。2週間後、高畑に呼ばれて一冊の大学ノートを渡される。ノートは高畑の書き込みで真っ黒。日本の、米国の、欧州のプロデューサーの違いまで研究が並んでる。で、最後のページに「だから僕はプロデューサーに向いてない」

22:48:26 さすがに鈴木敏夫も呆れ果てて、あきらめて帰った。で、宮崎に会いに行く。「宮さん、高畑さんがプロデューサーじゃなくちゃダメなんですか?」 黙り込む宮崎駿。ず~っと黙って「鈴木さん、お酒を飲みに行きましょう」

22:50:24 鈴木敏夫は酒を飲まない。それは宮崎も知ってる。宮崎駿自身も普段は酒場に行く人間じゃない。その宮崎が酒に誘った。飲み屋で日本酒をガブ飲みする宮崎。そんな宮崎、見たことがないので驚く鈴木。さんざん飲んで、やっと酔っぱらえた宮崎駿はポロポロ泣き出していた

22:52:38 言葉をかけられず絶句する鈴木。宮崎は黙って、ただ浴びるように飲んでいる。そして絞り出すようにひと言「オレは」

22:53:45 宮崎駿「オレは高畑勲に自分の全青春を捧げた。何も返してもらってない」

22:54:39 宮崎の思いを聞かされた鈴木は言葉も出ない。これ以上聞かず、その場を辞して、その足で高畑を訪ねた。

22:55:57 ゴメン、なんだか泣けてちょっとtwitterできない

22:56:23 すまん、よし!復活!
(注:この部分を読んだ時、もう本当に泣けてきたよ。高畑は宮崎の献身を当たり前のように引き受けれるから、高畑たりえてる。それは宮崎も百も承知。でも、承知していても、やっぱり納得できない「男の本音」もあるんだよね)

22:57:22 高畑を訪ねた鈴木「やっぱりやってください」 高畑「だから向いてない」 鈴木「宮さんが、ここまで欲しいと言ってるんですよ。友人が困ってるのにあなたは力を貸さないんですか!」と、生涯一度だけ高畑勲に怒鳴りつけた。もう理屈じゃない。

23:00:11 怒鳴りつけられた高畑は「はあ、すいません。わかりました」とプロデューサーを引き受けちゃった!
(注:東大出のインテリはあんがい押しに弱い)

23:00:57 そうだね。愛と呪詛だね。RT @terukichitt: 熱くて重い。呪いの言葉に近い気がする。RT @ToshioOkada: #otakingex 宮崎駿「オレは高畑勲に自分の全青春を捧げた。何も返してもらってない」

23:01:15 ほんとだwRT @buellxlcr: もう結婚しちゃえ!!RT @ToshioOkada: #otakingex 宮崎駿「オレは高畑勲に自分の全青春を捧げた。何も返してもらってない」

23:02:07 RT @kurekuretako: かつてセロ引きのゴーシュの上映会の時に、高畑監督にサインをお願いしたら、急に両手で頭を抱えて「僕はサインなど書けないし、そもそもサインなどする立場じゃない」なんて言い始められて。こっちが驚いちゃいました。
(注:いいコメント三連発!おもわずRTしたよ)

23:03:10 いったん引き受けた高畑は、プロデューサーとして凄まじい働きをはじめた。拠点やスタッフの確保、予算の立て方も原画カットいくらと全員の作業を数値化して単価を決め、積み上げ方式で算出→部門ごとの基準額を設定。生まれて初めてのプロデューサー業でそこまでやった。

23:06:07 この時の高畑の方法論、積み上げ式の予算算出法などが今のジブリの根本原理になっている。

23:07:24 しかし、高畑は優秀なプロデューサーにはなりきれない。やっぱりギリギリで作家。ナウシカが公開に間に合いそうもない、と言う時に鈴木が「どうしましょう?」と聞きに言ったら答えた言葉が「間に合わないのはしょうがない!」

23:08:55 「間に合わないものがしょうがない!」と高畑さんがでかい声で怒鳴って会議は誰も動かなくなった。すると宮崎駿が「もういいです」と言って、その日から徹夜を続けて完成させた。もうどっちが監督だかわかんないw

23:10:31 ハイジの時は高畑が監督で、宮崎はスタッフ。オープニングが決まらず急かされると、高畑は「なぜテレビアニメは毎週、かならず放映しなければいけないのか?」と議論をはじめた。それが二時間も三時間も続く。呆れ果てた宮崎は高畑に相談なしにOPアニメを作った。

23:13:03 鈴木敏夫「このハイジのオープニングの話、僕は宮さんから100万回は聞かされました」 いい話だなぁw
(注:高畑さんは本当に議論好きだけど、たぶん鈴木さんもそうなんだよね。全共闘世代の人たちは「言葉で戦ったあとでわかり合う」という文化を持ってるから、知らない世代の人が話しかけたらいきなりケンカ売られたような気がしてビックリする)

23:46:43 RT @KoyamaSatoshi: #otakingex 第一号のテレカのデザインを岡本太郎に頼みに行った電電公社の人が「10円玉とは何か?」から説明させられた話を思い出しました RT @ToshioOkada 高畑「なぜテレビアニメは毎週、かならず放映しなければいけないのか?

23:14:12 第4章「企画は半径3メートル以内」宮崎の映画作法

23:14:46 宮崎駿は写真を撮らない。いい光景にあって撮影すると「シャッター音がうるさい」と怒られる。でも、あとで「資料を欲しい」と悪びれずに借りに来る。

23:16:30 宮崎は細部を覚えていない。だから想像で繋ぐ。想像で繋ぐから、宮崎の描く絵にはオリジナリティがある。

23:17:49 宮崎の映画鑑賞法も独特。朝から出かけて「五本見たけど、面白かったのは一本」 タイトルも見ずに途中からでも映画館に入る。つまらないとすぐに出て、隣の劇場にはしご。面白いと見るけど、最初からちゃんと見たりはしない。

23:19:32 映画の感想を聞くと「チンギスハンの映画が面白かった。あの時代の鎧がどうなってるか、やっとわかった」「内容は?」「内容はよくわからなかったです」
23:20:29 トトロの制作中、あまりにサツキというキャラが「いい子」すぎて、鈴木は「こんないい子がいるわけない。こんな子供時代だったら、大きくなったら不良になる」と言ったら宮崎は本気で怒る「こんな子はいる。いた。オレがそうだった!」と力説。

23:23:25 ず~っとあとになって、映画制作の最後、鈴木が宮崎に呼ばれてコンテ見せられた。お母さんが死ぬかと思ってサツキが泣くシーン。「ここで泣くんですね」「うん、泣かせた」という宮崎。「ね?これでサツキは不良にならないよね?」「なりません」「よかった!」と安心する駿w

23:25:25 宮崎駿のエピソード可愛すぎる!

23:26:12 「耳をすませば」のエピソードで、中学女子の主人公のラブストーリーのはずだった。でも男の子は修行の旅に出てしまう。で、残った女の子はおじいさんに「君は原石だ」と言われていっしょに鍋焼きウドンを食べる。「これはラブシーンですよ!このじいさんは誰ですか?」

23:29:22 鈴木が問い詰めたら宮崎は真っ赤になって恥ずかしがって「だって、西老人は原石をいっぱい持ってるから」と返事になってない回答。これがヒットの原因だ、というのが鈴木自身の分析。

23:43:25 たしかにアバター!wRT @orimar3: 愛は自由。宮さんのアバターRT #otakingex 「耳をすませば」のエピソードで男の子は修行の旅に出て残った女の子はおじいさんに「君は原石だ」と言われていっしょに鍋焼きウドンを食べる。「ラブシーンですよ!このじいさんは誰ですか?

23:44:14 RT @himohu: 「耳をすませば」の主役の彼女と先日、仕事をしました。雫もお酒をおぼえて元気にやってるようです。RT @ToshioOkada: #otakingex 「耳をすませば」のエピソードで、中学女子の主人公のラブストーリーのはずだった。でも男の子は修行の

23:45:23 あれはいい話だよねwRT @RickTKN: @ToshioOkada アニメ夜話の「クラリスみたいな娘いるはずがない」に「3日間ならお姫様できる」と答えたのを思い出したw

23:30:51 第5章「みんなで坂道を転げ落ちるのが映画作り」高畑勲の論理と実践

23:31:25 高畑勲の完璧主義について。一切の妥協がない。「おもひでぽろぽろ」ではテレビ画面内に数カット登場するだけの「ひょっこりひょうたん島」のシーンを正確に再現しようとした。しかし映像ももう残っていない。すると高畑は当時の人形劇のスタッフを見つけ、その動きを特定した

23:34:15 「おもひで」の舞台は山形。紅花つくりのシーンがあるので、高畑は取材を根気よくつづけ、けっきょく紅花作りの研究書まで書いてしまった。「火垂るの墓」では空襲シーンでB-29の襲来方向まで調べた。

23:36:28 「火垂るの墓」の末期、もう本当に間に合わなくなった(けっきょく、映画は一部未完成のまま公開)。とにかく緊急事態だから映画の一部をカットしよう」と高畑に告げた。すると高畑は不思議な理屈をこねだした。「映画作りとは差かを転げ落ちることである」

23:39:22 「坂とはシナリオである。シナリオはプロデューサーが承認し、みんなで決めた。その坂をスタッフいっしょに、監督も作画も美術も転がっていく。転がりながらゴールに向かう。転がってるから自分のことで精一杯だ。そんなとき、隣で転がってる人に、直せとか言えますか?」

23:41:57 もう絶句の鈴木敏夫。けっきょく「火垂るの墓」は未完成のまま公開されてしまう。
(注:5章で要約できたのは、このエピソードのみ。高畑の、説得力はないけど納得力だけは妙にある「例え話」が面白い)

23:42:55 第6章「重いものを背負って生きる」徳間康快の生き方

23:47:10 う~ん、この第六章は、ぶっちゃけあんまり面白くない!w
(注:公開読書では本当に、この一行だけで6章を飛ばしてしまった。残り13分を切っていたし、なにより140文字では伝えにくいし。興味ある人は原書をどうぞ)

23:48:45 第7章「いいものを作るには小さい会社」町工場としてのジブリ

23:49:09 鈴木敏夫のプロデュース術が語られる。たとえば「常に断言する」。一度、判断したら、もう断言する。でないと現場は動けない。で、間違っていたら謝るw

23:51:39 ミーティングでは全員の意見を合わせる。会議には自分の意見を持たずに臨む。最後はプロデューサーである自分がみんなを説得する。ふむ、まとめるとこれ、独裁制度そのものだね。ただしスタッフの入れ替えが激しいので、参謀が生まれない。つまり腐敗しにくい独裁制。

23:54:13 いや、この人の「謝る」は絶対に口だけだと思うw #otakingex RT @tedywired: @ToshioOkada ちゃんと謝るのが凄いですw

00:00:29 うん、自分の間違いを認める鈴木敏夫なんか見たことないwRT @hommac: 謝りませんよね、あの人w RT @ToshioOkada: いや、この人の「謝る」は絶対に口だけだと思うw #otakingex RT @tedywired: ちゃんと謝るのが凄いです

00:03:24 いや、鈴木さんはいつも、最後は怒鳴って納得させてるぞwRT @aramah: @ToshioOkada 確かに独裁かも! ただ、恐怖ではなく「共感」を用いる独裁だ、という気がします。 RT @ToshioOkada: #otakingexふむ、まとめるとこれ、独裁制度そのものだね

00:04:07 でも、鈴木さんはちゃんと実績をたたき出してる。で、それだけがプロデューサーの絶対条件なんだRT @gawa2: でも、大半は逃げるか、見ぬふり。。。自覚なし。。。@ToshioOkada いや、この人の「謝る」は絶対に口だけだと思うw 
(注:鈴木さんの言うことを鵜呑みにしかけた人に思わずRT。本人と話したことある人なら、みんなわかってくれると思う。鈴木さんは素晴らしいプロデューサーだけど、全然「いい人」じゃないよ! ヤな奴だよ!(笑))

23:54:57 機能だけでは集団は維持できない。新撰組は日本で最初の「人を斬る」という機能集団だった。そしてその末路は悲惨だった。機能だけでは組織維持は無理。才能と誠実さのバランスは難しいけど、その両方が絶対に必要。

23:57:50 才能にあふれる人と、マジメだけど力が足りない人。みんながそれを助けようとする中で、助けてる人が新しい面を出して伸びる。これが「組織」の強さだ。

00:02:08 これは僕の会社の社是でもあるから、よけいに身に沁みるなぁRT @gawa2: 深い・・・。その通りと思います。 #otakingex 才能にあふれる人と、マジメだけど力が足りない人。みんながそれを助けようとする中で、助けてる人が新しい面を出して伸びる。これが「組織」の強さだ。

23:59:22 「私の責任です」と軽々しく言うな。誰の責任か厳密に考えろ。自分の責任じゃないのに、そんなこと簡単に言うな。

00:01:22 はい、12時になりました。ちょうど終わり~。お疲れさまでした!

00:17:58 頭が疲れたよwもう一週間はこんなことしたくないw ではまた来週土曜の22時に、公開読書「土曜リードショー」でお会いしましょう。おやすみ。ばはは~い。
(注:ここでいちおう「公開読書」は終わり。しかしその後、組織論がちょっと続く)

00:04:48 独裁じゃなくて相談になるからRT @nyanzoukun: @ToshioOkada 参謀がいると責任転嫁するから腐敗するのでしょうか? #otakingex

00:05:11 ナンバー2を作らないのがコツRT @kshinoz: 丁稚や番頭にあたる人はいない?育たない?独裁制ってもう少し複雑なのかと? #otakingex …ふむ、まとめるとこれ、独裁制度そのものだね。ただしスタッフの入れ替えが激しいので、参謀が生まれない。つまり腐敗しにくい独裁制。

00:07:17 僕のまとめに問題あるかも。原典を読んでねRT @gkd08: 何を想定しているのかはともかく、全面的な首肯はしたくない発言かと。: #otakingex 「私の責任です」と軽々しく言うな。誰の責任か厳密に考えろ。自分の責任じゃないのに、そんなこと簡単に言うな。

00:09:57 個人で判断するから「独裁」。参謀を頼ったら、無責任に流れる。旧日本軍も同じRT @yukichi26: 参謀と独裁者とのずれに腐敗が生まれるのですか?それとも参謀とその下に生まれるのですか?銀河英雄伝説思い出したんですが。NO.2はいけないとか。

00:13:47 固定メンバーがダメなんだ。誰彼かまわず相談するならOK。RT @nyanzoukun: @ToshioOkada え?相談はダメなのですか?

00:14:55 RT @hontuma: 鈴木さんは宮さんが好き、宮さんは高畑さんが好き、高畑さんは自分が好き。この構図に萌えるんだと思う。>2ちゃんの高畑スレッドから。岡田斗司夫のつぶやき見て思い出した。高畑←宮崎の永遠の追いかけっこについて誰かまとめてほしい。

00:16:35 うん #otakingex RT @sengnadow: @ToshioOkada 密室政治になるのが腐敗の原因になるという解釈で良いですか?

00:19:47 実務をこなす奴に、いつも相談してはダメ。RT @neoclearsky: てっぺんにカリスマを置いて2番目が実務をこなすのがうまくいく組織だと思ってました RT @ToshioOkada: ナンバー2を作らないのがコツ

00:20:25 RT @t_kikuchi: No2の立場ですが同意w RT : 実務をこなす奴に、いつも相談してはダメ。RT @neoclearsky: てっぺんにカリスマを置いて2番目が実務をこなすのがうまくいく組織だと思ってました RT ナンバー2を作らない

00:24:50 RT @nagatsuki_akira: 今日の私の仕事上の後悔はこれだ。参謀を頼った事を後悔。でも自己判断だけでは不安だし。失敗が会社の損失になりかねないような RT @ToshioOkada: #otakingex 個人で判断するから「独裁」。参謀を頼ったら、無責任に流れる。

00:25:34 誰にでも相談するんだよRT @nagatsuki_akira: では誰に相談すれば? RT @ToshioOkada: 実務をこなす奴に、いつも相談してはダメ。RT @neoclearsky: てっぺんにカリスマを置いて2番目が実務をこなすのがうまくいく


(注:組織論がいろいろ続いていく。コメントする人の年齢や立場、経験がなんとなくうかがえるのが面白い)

00:05:46 ちょっと違うなぁ。一人の人間は多面的に捉えるべき。いまわかんないなら「わからない」と扱って、数年後にまた考えればいいRT @gavangavan: @ToshioOkada 結局話し半分できいておけ、ということになるのかしらん>いや、鈴木さんはいつも、最後は怒鳴って納得させてる

 このコメントだけ、もっと長く答えたかった。
 僕が言いたかったのは要するに「人を自分の物差しで測れると思ってはいけない」ということ。
 twitterでこういう話に参加する人は頭がいいから、すぐに「わかろう」としてしまう。でも大事なのは「わかんない」という不安定な状態で判断を下さないまま、脳内でずっと気にかけておくことだと思う。
 すぐに判断して「つまり○○~ということですね」というのは、いっけん頭が良さそうに見えるけど、それは「頭の廻りが良い」というだけ。
 しんどくて面倒だけど、「脳の沸点を保った状態で、判断保留にする」というのが一番いいよ。
 
 鈴木敏夫というのは簡単に理解できない「怪物」だ。それは宮崎も高畑も富野由悠季だって同じ。「わかった」と思った方が負けなんだ。それよりも「よくわかんないけど、そうかもしんない」ぐらいの状態を10年ぐらい続ける。すると人間観察力というか、解釈の幅がびっくりするぐらい広がるから。
 人間は「わかった」瞬間から成長が止まっちゃうよ。
 気をつけよう。

 いや~、でもしんどいけど、面白かったよ!公開読書と「仕事道楽―スタジオジブリの現場」!
 今度の土曜も同じ22時から。
4月24日(土)「ビジネスに「戦略」なんていらない」(洋泉社新書)平川克美
 お楽しみに!

 今日はここまで。
 じゃ、また明日ね。




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