FREEexなう。

2010年03月13日

岡田斗司夫「FREE」インタビュー(週刊ダイヤモンド)その7

その6)からの続き    その1)はこちら

Q.すみません、もうちょっと説明をお願いできますか。

仕掛けとしては、社員の人たちが僕の著作をどんどんネットでいくらでも見れるようにして、一般の人にタダで見せるのが目的の組織なんです。だから実は、完全にボランティア組織。社員たちがボランティアで僕の著作をどんどんデジタル化する。それは、僕の今までの本をデジタル化するだけじゃないんですね。さっきもいった2.0ですから、次から書く本を僕と討論しながら作るんです。だから「僕の」本じゃなくて、「僕らの」本なんですね。社員全員の共有財産としての本を、社員全員掛かりでこの世界に対してタダでばら撒こうというのがわが社の目的です。


Q.一番近い考え方だと思ったのは宗教組織なんですが、キリスト教徒とか仏教徒とか、そういうことをやっていますかね?

宗教の場合、経典をみんなで作ったりしないんですよ。
 

Q.確かにそうですね。伝えるだけですね、あれは。あれは神ですからね。

あとは副業を禁じるんですね、宗教の場合は。うちの場合、月に1万円払わなきゃいけないから、社員はむしろ別のところで何か稼がなきゃいけない笑。従ってわが社は、いわゆる兼業禁止じゃなくて、兼業しないと参加できるはずがないと笑。だからさっきも言った、どうやって高度なユーザを集めるのかという仕組みの話で、うちの場合はこの概念が分かるくらい頭が良くなけりゃまず入社に至らないんです。月に1万円払えるだけの収入がなければ入らないし。世間からの批判とか揶揄とかがいっぱいあるかもしれないけど、それに耐えるだけの根性がなけりゃ続かないだろうし笑。そういう3つのバリアがあるんですよ。
 

Q.じゃあ例えば私も面接に参加させていただいて、会社組織に既に所属している人間でも1万円をお支払いする条件がクリアできて、それらのほかの条件もクリアできれば参加できるってことですか?

はい、もちろんです。
 

Q.ちょっと考えるかもしれないなあ笑。

この話を聞くと、かなり考えると思いますよ。なぜかというと、今すでに来ている人が、上は69歳から下は22歳までの、多様な知的な人たちなんですよ。で、こんな男女と一緒に仕事するのって、単純に考えて面白いんですよ。
 

Q.他では経験できないですよね、そんなこと。

できないんですよ。おまけに、どれくらい仕事をやったか、どれくらい頑張ったかで給料が上がったり下がったりしないんですよ。ただ組織内での評価が上がったり下がったりするだけなんですよ。おもしろいゲームでしょ?

その8)に続く




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