ここがロフトプラスワンか……
JR新宿駅の東口を出て歌舞伎町のゲートをくぐり
神座の角を曲がって少し進むと地下に続く階段がある。
今はなきコマ劇場前でキャッチの若いニーチャンがゴロゴロしてる。
こんなトコでイベントがホントにあるのかと
心配になりながらも階段を下りると
薄暗い通路に、なにやら怪しいポスターが張り詰められている。
ちょこんと座ったもぎりの女性にチケットを渡し席を探す。
初めて行った『遺言三』の時はタイミングが良かったようで
サイドにある座敷席に、
そのあと『四』、『五』、『六』と『寝言』は全て右後ろ隅っこ火災警報器前に
ぽつんと2席だけある席を選ぶ。
(ビールを頼みやすいのと、ほかの人に迷惑をかけずに
トイレに行ける点が良いんですね)
席に座るとまずは瓶ビールと枝豆。
ヱビスでないのは残念だが枝豆は量も多くうまい。
1本目が空くくらいに、いつも社長が登場してレジュメを見せながら
今日こそ最後と言っている。
会場がどっと沸く。
初めて行った『三』の時こそ、何故笑いが起きるのか分からなかったが
一つのお題にかける時間が途方もなく長い。
酔った私にでも「こりゃ終わんないな」と分かる。
何のことはない。途中の休憩があけて再登場した時に
次回は何日と恥ずかしそうに言っている。
これがもう3回あったと思うとニヤッとしてしまう。
(でもそのあと『遺言六』+『寝言』まで続くとは思いもしませんでしたが)
私のほうは途中の休憩までで、ビール2本と枝豆がいつものペース。
後半、もう1本のビールとナッツ。このナッツも量が多く良い。
(どんだけ豆がすきなんだ俺は)
19時30分~22時30分(時には23時まで)という長丁場で
休憩は1回だけ。
後半、どこでトイレに行くかが私の最大の問題で、
トイレの中で大爆笑を聞くと悔しいこと悔しいこと。
正直2回ほど最後の質問コーナーで手を上げたことがありました。
「お店とあなたの売上と私のためにも3部構成にしてくれませんか?」
とお願いするつもりでしたが、幸か不幸か当てられませんでした。
3本のビールに負けて終盤少し熟慮熟考することもありましたが、
イベントの内容にはいつも大満足でした。
終了後は神座で「もやしトッピングのおいしいラーメン」を食べて
オレンジの電車で半分寝ながら自宅へと帰る。
今も神座の前を通ると当時のことを思い出します。
遺言
岡田 斗司夫
- 定価:¥2,835 (本体 : ¥2,700)
- ISBN4480864059