FREEexなう。

2010年03月13日

岡田斗司夫「FREE」インタビュー(週刊ダイヤモンド)その11

その10)からの続き               その1)はこちら

Q.例えば何かあったときに、トヨタの社長がテレビに出るタイミングとか、発言するタイミングとか、それによって作られるイメージも、より重要になってくるんでしょうか。

早く忘れさせることがどれぐらいできるかですよ。結局、ここで起こっているのは、2ちゃんでいう「祭り」がアメリカで起きているだけですから。
 

Q.忘れ去られるにはどうすればいいんでしょうか。

注目が集まっているから、注目を避ければいいんですけどね。でも何をやっても注目というのは下がらないからなあ。
 

Q.他に何かが起きるまでは下がらないということでしょうか。2ちゃんねるなんかは、他の「祭り」が起きれば沈静化するじゃないですか。

冷たい言い方をすると、他の祭りを待つしかないですね。
 

Q.他の祭りを起こす、つまり他社の悪い情報をリークするっていう戦略も取れるのでは? バレたときのリスクは大きいですが。

これを機会に、他のいろんなリコールも発表しちゃうほうが、まだいいでしょうねえ。「うちは全てカミングアウトする企業です」って言って。
 

Q.今のうちに全部出し切ったほうがいいと。

まだその方が対応策としてまっとうです。つまり、評価はもう下がり切るところまで下がったんだから、こんなに正直なところだから安心だ、という風にしたほうがまだマシですね。
 

Q.でも、「評価経済」だけで企業は本当にやっていけるのでしょうか。

人間の仕事には3種類あって、おカネをもらう仕事と、おカネを払う仕事と、おカネを払いももらいもしないものと3種類あるんです。で、今までは一種類目だけを「会社」って呼んでいて、2種類目をボランティアと呼んでいて、3種類目を家族とか友達とか呼んでいたんですけれども、この3つが混在する状態になるんですね。だから、会社だからといっておカネをもらえるとは限らないし、家族だからといっておカネを払わなくていいとは限らないっていう。ただ単にそれだけのことなんですけど、今後はそうなっていくと思いますね。
 

Q.そうすると全然食べられない人とかが出てきたりしませんか。

僕はだからそのために、ベーシックインカム(BI)を導入するのが一番いいと思いますね。




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